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ラゴンが車で逃走しようとしているのを見た私は、
「逃がすものか!」と、
慌ててラゴンの車の前へ出て行った。
一刻も早くこの場を離れようと、焦っていたラゴンの表情が茫然となった。
まさか、こんな場所での、自分の嫁の登場!
あきらかに動揺している。
車が止まり、私は言った。
カ 「帰ったらあかんよ!!

ご愁傷様!
いつもの人をバカにした喋り方は何処へ行った?
多分、頭の中は不倫が全部ばれた事を知って、
「マジか!マジか!マジか!!!!」
の文字が行進していただろう。
この場に及んで、ラゴンが
「ちょっと、自動販売機でお茶のんで来る・・・。」と,
車でその場を離れた。
その後、直ぐにアベンの車が入ってきた。
後ろには、あの時ラゴンと倫子の写真を撮った車が続いて入ってきた。
倫子だ!
アベンが車から降り、倫子も降りた。
その車の横で、2人が話を始めた。
そして、私も車のエンジンを止め、その場へ歩いて行った。
倫子 対 アベンと私の修羅場が始まった。
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