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人生の折り目をつけよ

Image by Olia Gozha

人生には、


やべぇ勝てない


と思う時が一度や二度ある。


ちょうど小一のときに、
大学一年生から喧嘩を売られるように、
(そんなことなかなかないと思うが)
会っちゃいけない段階で強敵と当たることが、
人生では稀にある。


まるでルフィがイーストブルーから出た瞬間に、
いきなりカイドウに遭遇してしまったかのように、


まるで悟空が子供時代に、
いきなりフリーザに会ってしまったかのように、


まるでドラクエでレベル3のときに、
いきなりキラーマシンと遭遇してしまったかのように、


そんなことが人生では稀にある。



僕はちょうどそれが2年前に日本で起きた。

それからは修行の2年だと一人決めこみ、
2年は日本の土を踏まないと決めた。

奇しくもその鮮烈な事件は、
7/25の僕の誕生日だった。

そしてその2年後が、
ちょうど今年の7/24、
オリンピックの開催日だった。


それがコロナショックにより、

オリンピックは延期、
去年から押さえていた7/24の
2年ぶりの日本到着の便も
今日キャンセルすることに決めた。

さすがに今の状況で
ニューヨークから帰るのはまずい笑


そしてそれは、
まだ日本の土を踏むには早い、
まだ日本に帰るには修行が足りんと

という暗示だと受け取った。


人生は物語だと言うが、
本当に物語のように客観的に見ていくと、
予期せぬ出来事も挫折も、
いい感じのスパイスになる。

そう、本の折り目になる。

僕は折り目を作るのが得意だ。


例えば僕の全てのSNSのIDは、
10年以上前から、
tatsuya2020で統一しているが、
それは2020から俺の人生は
始まると勝手に物語を書いたからだ。

そしたらオリンピックが後から乗っかってきて、
2年ぶりに日本の土を踏む予定日が、
ちょうど35歳になる誕生日前日で、
それがたまたまオリンピックの開催日になった。
なかなかいい物語。


みんなからオリンピックだから
IDを2020にしてるんだねと言われ、
適当にそうだよ、と答えてたら、
今度はオリンピックが中止になった。

なかなかの出来の物語はオリンピック中止と共に消えた。


とここで普通の書き手なら、
ショックのあまり鉛筆を机の下に落とすだろう。

でも僕はすぐさまこんな物語に書き換えた。


10年前の2011年1月1日、
10年自分国際化計画と決めて、
ニューヨークに来た。
これはブログにも書いた覚悟だった。

そして2020年の12月31日で、
海外に出てからまる10年になる。
その10年の節目を日本で迎えようと。


オリンピックが無くなったなら次は年末だ


と、一瞬で書き換えた。

そしたらもうオリンピックのことなんて、
ケロッと忘れてしまった。



こんな感じで
人生を物語として見ていけば、
時間軸が長くなる。

時間軸が長くなれば予期せぬことが起きても

動じなくなる。

目の前のピンチに驚き、

うろたえることがなくなる。


死ぬほど辛いこともあるだろうが、
いい感じの物語になってきていると
どこかで書き手の自分が現れる。


そしたらこっちのもんだ。


僕は10年前に
2020年から俺の人生始まると決めた。
すると何にも焦ることはなくなった。
周りからもう30歳にもなって、とか
色々と焦せるようなジャブを散々打たれてきたが、
別に気にすることはなかった。
彼らは物語の書き手でも編集者でもないからだ。


周りの声に流されたり、目の前のことでいっぱいいっぱいになってる人を見ると、もったいないなと思うことがよくある。もっとその状況を楽しんだ方がいいのにと。


いい感じの折り目ついてるよ


と。


人生は短く見れば本当に目が回るが、
長く見ればどんな困難にも安定感がもてる。
書き手の視点があれば、
地獄さえも最高のクライマックスに変えられる。


折り目のできない本ほど、
読む価値のない物語はない。


いっぱい折り目つけてこ

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