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NetflixドキュメンタリーROTTENについて

Image by Olia Gozha

ROTTEN 要旨と考察


要旨


ある食品をめぐる地球規模の動きを取材、効果的に編集したドキュメンタリー。二話あり、第一話はアボカド、第二話はワインについて。

アボカドは南米で大量に生産され、「健康」というプロパガンダとともに巨大なビジネスとなった結果、現地の水源は枯れ農家は暴力集団に搾取されという悲惨な状況に陥っているが、一極集中の貿易のためアボカド産業を辞めるにやめられない。

第二話は、世界中で美味しいワインが生産されるようになった今危機に瀕するフランスのワイン農業をめぐる暴力の歴史について。


考察


二話通して人々が世界の大きな動きに翻弄されて暴力という種としての自滅行為に堕ちる流れを説明している。

またごく身近にある食品を取り上げることによって、今まで考えたこともなかったような問「なぜ身近にアボカドやワインがあふれているのか?」ということに目を向けさせ、観賞者をはっとさせるとても効果的な映像作品。

第二話のフランスワイン農家についてはあまりなにも感じなかったので省略。強いて言えば文化だからと言って守れというのは違うんじゃないかなと思うし、暴力は意見表明の手段として使われるべきではないという何とも基本的な感想しか出てこなかった。

第一話アボカドについては、たしかに世界中の人たちがアボカドを異常なまでに賛美する理由が単に「栄養価が豊富だから」というだけなわけなかろうという思えば明らかなことを説得力ある映像とともに説明していて、アボカド食べすぎるのやめよう、、と思った。

アボカドが「健康」のレッテルをどのように獲得したのかは、牛乳が「骨元気のもと」になるまでの過程とほとんど同じものなのかもしれない。脂肪の塊であるアボカドも、骨を分解して弱くする動物ホルモンの液化物である牛乳も、利益を得たい有力者が大量の資金援助をして有利な「科学的」論文を執筆させているのである。


こうなるともはやなにを信じていいのやらという感じだが、そこはやはり自分の体と心の声に耳を傾けるに限ると私は考える。例えば私の場合、菜食動物の身体をもつ私たち人間が不必要に動物を食べるのは論理にも倫理にも反するという心の声と、牛乳、ナッツ、パンなど難消化性のものは体を疲れさせるという体の声を聴いて食事を決めるのであって、伝統だからといってイルカや犬や豚を殺したのを出されても食べたくない(サバイバルの場合を除く。日常生活の、選択肢のある場合の話)。


とにかくROTTENを観賞したことで、プロパガンダに踊らされてアボカドを積極的に食事に取り入れていたなと気づかされたのはよかった。「健康ってみんな言ってるし」じゃなくて、「ほうれん草を食べていたらおなかもお肌も調子がいい」みたいな実感に基づいた判断をもっと大事にしないとなと思った。

特にビーガンになりたての私にはアボカドのクリーミーさがありがたく、脂肪とりすぎていたなと反省、、。バランスよく食べましょう。


徒然なるままにドキュメンタリーROTTENをめぐって書きました。読んでくださりありがとうございます。

ご意見ご感想ぜひよろしくお願いいたします。




ほたる

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