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死神に嫌われた男の話 其の1

Image by Olia Gozha

はじめに

奇跡や偶然と言うものが世の中には存在すると思う人、またそれらに対して否定的な人、賛否両論ありますが十人いれば十の考えがあるのは当然だと思うし、それ以上の考えがあるかもしれない。

また宗教論で「阿弥陀仏」を拝めば幸せになれるという人、「釈尊」を拝めば幸せになるという人、はたまた「キリスト」を崇めれば助かるという人等、様々だ。

私は宗教否定派だったし、奇跡なんぞ存在しない。自分の力こそ全てだと思っていた人間。

これはそんな私が実際に体験した信じられない奇跡とも言える出来事です。


以前に掲載させていただいた「地獄からの生還」にも掲載させていただきましたが、私は昭和51年に生を受けて以降、「生後10日しか生きられない。」と医師から宣告されたのにも関わらず、今年で44年生きている。その間に手術や投薬治療したからでは?と言う方もいるだろうが、実際治療という治療は何もしていない。「嘘だぁー!」と思うだろうが本当のことなのだ。

それだけでも奇跡的だと思うかもしれないが、「たまたま医師も人間だから誤診したのだろう。」と思う人もいるだろう。

それから月日は流れ、23歳の時にある理由で三途の河の手前まで行くことになる。

救急車に乗せられ、意識が遠のく中で私が聞いたのは救急車のサイレン音、そして救急隊員の「早く行け!急げ!この患者ヤバイぞ!」と叫ぶ声。目の前が真っ暗な闇に覆われながら私がその声の直後に耳にした音が「ピッピッピッ.....ピーーッ...」

そう。心電図の機械音の心肺停止を告げる絶望的な音だ。

私はその直後にその音も聞こえなくなった。

気がつくと私は暗闇の中にいた。

そこは音もなく、何も感じない空間。

ただただとてつもなく、どこまでも広がる暗闇の世界。

普通なら恐怖心に駆られるだろう。

だが、それさえも感じない不思議な空間だったのを覚えている。

そして頭上には黄金色に輝く頭上を埋め尽くすほどの大きな河があった。

第六感というものなんだろうか。。

私は直感的に「あぁ、あれが三途の河か。あそこに行かなきゃ!」という考えが頭の中に浮かんだ次の瞬間「そっちに行くな!」と背後から声が聞こえ、ものすごい強い力で後ろに引っ張られた。

気がつくと私は病院のベッドにいた。

「助かったんか」と感じた瞬間に自然と涙が出た。

それから今までの20年余りの人生の中にも数々の奇跡とも言える出来事を経験してるが、それはまた後々掲載していこうと思っている。




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