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移住先には”成長する都市”を選べ

Image by Olia Gozha

栄枯盛衰

ニューヨークの歴史。

ニューヨークはかつてニューアムステルダムと呼ばれた時代がある。歴史を辿れば、1614年にオランダ人が入植、それから50年後の1664年、今度はイギリス人が制圧し名前がニューアムステルダムからニューヨークに変更された。

ちなみに僕の住むウォール街の名前は、1653年にネイティブ・アメリカンや戦争相手のイギリスから、オランダ系の入植者たちを守るための「防護壁(ウォール)」を作ったことに由来している。今でもニューヨーク証券取引所の前には壁の跡地がある。本当にウォールがあったのだ。

僕ら世代のイメージだとイギリスはすごそうなイメージがあるけど、オランダは正直パッとしない。強い国というよりはウィードが合法(正確には非合法であり非犯罪化)ったり少し先鋭的で変わった国といったイメージ。あとサッカー強い。

だがかつてはこの国が世界のトップを走ってた時期もあった。例えば世界初の株式会社は、オランダが1602年に作った東インド会社だったりする。

当時はスペインとポルトガルの時代で、オランダはスペインから独立後に強くなった国だ。


スペイン・ポルトガル時代

オランダ時代

イギリス・フランス時代


海を制した国が世界を制した時代。
いま各地で使われてる言語を考えるとそれが非常によくわかる。

いま世界の共通言語は英語だが、それに続く言語はスペイン語だ。ブラジルはポルトガル語だが、それ以外の中南米の国はすべてスペイン語。アフリカはほぼ英語とフランス語だ。


僕も一度訪れたことのある、カリブ海にあるセントマーティンという島は、島の半分がフランス語で半分はオランダ語だった。そして隣にあるセントトーマスという島は英語だった。

今話されてる各地の言語を見るだけで、当時いかにヨーロッパ人が世界を縦横無尽に荒らし回ってたかがわかる。

そんな最強だった国々も今は全くの別人だ。かつての無敵艦隊と呼ばれたスペインは現在では若者の失業率が50%超えると言われ、クリスティアーノロナウドを知らなければポルトガルを知る人はあまりいないだろう。

オランダもフランスとイギリスと比べればパッとしないと思うし、イギリスやフランスもアメリカや中国と比べたら、力不足は否めない。


栄枯盛衰


覇権国家は必ず衰退するというのは歴史の教えであり、アメリカもそれに違わないとしたら、次のアメリカはどの国になるのか。

アメリカンドリームではなく、何ドリームになるのか。それは国なのか、VRの世界のか。


12年前、僕は新卒で入社した会社が、入社一年目で倒産の危機にあった。その時に感じたのは、成長してる会社と成長してない会社の差だ。成長してる会社に入れば、人も組織も勢いがある。だからこそ個人も伸びる。だが成長してない会社に入れば、周りの士気が下がっていくし、大きな仕事は回ってこない。


人は環境によって伸びしろが決まる。



これから海外移住する人は、成長する都市、を一つの候補に選ぶのも大切かもしれない。好きな都市、成長する都市、ホームタウン、これくらいの生活が可能になる時代になるだろう。

僕自身好きな都市がニューヨーク、ホームタウンが日本だとしたら、成長する都市としてインドを視野に入れてる。


まだ行ったこともないので都市単位で見ることすらできないが。ただ不思議と今の仕事の相手にインド人が増えてきた。呼ばれてる気はする。


”成長する都市”


成長願望が強い人は、ここは絶対に押さえないといけない。




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