top of page

世界最高のリベンジNo23

Image by Olia Gozha

私は、今後の計画を立てるべく色々考え始めた。

次のチャンスは週末だ。

目標は、ホテルの入り口で、2人が出てくる写真をGETする。

その写真をGET出来れば、それを持ち帰り、


行動に出よう!


その時の事を考えると、嬉しくて中々寝られなかった。

一週間がとても長く感じた。


次の土曜日。


ラゴンが出かけた。

GPSはしっかり付けた。

ラゴンの車は何時ものように、Aホールの駐車場へと向かった。

最近 殆ど倫子の車で出かけているし、油断し始めてる頃だから


もうそろそろ ラゴンの車で移動するはず!

そして、ラゴンの車がAホールに付いた。

私は、出かける準備を始めた。

いよいよ、待ち続けたビックイベントが始まろうとしていた。

「今日こそ、2人がホテルに入る決定的な写真を撮るぞ!」と、

気合いが入ってきた。

変だな。

何だか楽しくなってくる。

尾行が、こんなに楽しいとは!!

悪党を追いかける刑事の気分。

ゼニガタ警部みたい。

緊張感とワクワク感がクセになりそう・・・。

そして、もしホテルに入った事を確認出来たら・・・・。

まず、ホテルの駐車場に停めたラゴンの車の写真を撮る。

DSC6979-2.jpg


出てくる瞬間の写真も撮らなければ。

でも、どんなホテルかもわからないのに、そんなに上手くいくんだろうか?

最悪、ホテルから出てくる瞬間の写真だけでも、がんばろう!

それとも、ホテルに入っている事を確認したら、

倫子の旦那に話しをして、一揆にホテルの外で待ち受ける・・・なんて事も

ありかも?? ふふふ。

色んなイメージが頭の中を廻り始めた。

色々考えている内に、ラゴンの車が駐車場に到着した。

私はGPSを見ながら、

「さー、動け!

何処へ行っても、私の優秀なスパイ(見守り君)が教えてくれるから!」

・・と、GPSを見ていた。

1分、

    3分、

         5分・・・


動かない。



又、今回も倫子の車で移動・・・?

少し置いてから、私も駐車場に着いた。


あっ!

シマッタ!

又、あの場所にラゴンの車が停まっている。

すでに倫子の車で出て行った後だった。

倫子の車で移動してる限り、GPSは全く役に立たない。

お手上げ状態だ。

敵は 中々手ごわい・・・。

これもそれも、あの時、私がヘタに目撃談を出したせいだ。

あの時、衝動的にあんな事を言わなければ、

GPS付きのラゴン車は今日も行先を教えてくれていたのに。

ここにきて、あの時の発言がとても悔やまれた。

それにしても・・それにしても・・・・あの二人、

「どんだけ、警戒してんねん!」

そして、もしこのままずっとラゴンの車で行動しなかったら・・・

いつまでたっても、一番欲しい写真が手に入らない。

困った・・・・どうしたらいい・・・!

半分、絶望的な気持ちになった・・・・。

でも、

確実に!


静かに!


着々と、その時は近づいていた。

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

高校進学を言葉がさっぱりわからない国でしてみたら思ってたよりも遥かに波乱万丈な3年間になった話【その0:プロローグ】

2009年末、当時中学3年生。受験シーズンも真っ只中に差し掛かったというとき、私は父の母国であるスペインに旅立つことを決意しました。理由は語...

paperboy&co.創業記 VOL.1: ペパボ創業からバイアウトまで

12年前、22歳の時に福岡の片田舎で、ペパボことpaperboy&co.を立ち上げた。その時は別に会社を大きくしたいとか全く考えてな...

社長が逮捕されて上場廃止になっても会社はつぶれず、意志は継続するという話(1)

※諸説、色々あると思いますが、1平社員の目から見たお話として御覧ください。(2014/8/20 宝島社より書籍化されました!ありがとうござい...

【バカヤン】もし元とび職の不良が世界の名門大学に入学したら・・・こうなった。カルフォルニア大学バークレー校、通称UCバークレーでの「ぼくのやったこと」

初めて警察に捕まったのは13歳の時だった。神奈川県川崎市の宮前警察署に連行され、やたら長い調書をとった。「朝起きたところから捕まるまでの過程...

ハイスクール・ドロップアウト・トラベリング 高校さぼって旅にでた。

旅、前日なんでもない日常のなんでもないある日。寝る前、明日の朝に旅立つことを決めた。高校2年生の梅雨の季節。明日、突然いなくなる。親も先生も...

急に旦那が死ぬことになった!その時の私の心情と行動のまとめ1(発生事実・前編)

暗い話ですいません。最初に謝っておきます。暗い話です。嫌な話です。ですが死は誰にでも訪れ、それはどのタイミングでやってくるのかわかりません。...

bottom of page