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知らずに食べてる人はやばい

Image by Olia Gozha

振り返ればニューヨークにきて、

いつの間にか食関係の仕事に多く携わるようになった。


JAPANFesはニューヨーク最大の日本食の街フェスだし、

ブルックリンにラーメン屋を経営してたり、

これから懐石料理や新しいラーメン屋をボストンや

違うエリアにオープンする予定が決まっている。


日本にいた時は、

2ヶ月とすら持たなかった飲食のバイトが、

まさか飲食の経営をすることになるとは

想像もしていなかった。


世の中怖いもんである。


そんな中、

これからもっと食の事業を全米規模で

進めていく計画を立ててる中で、

一度食について徹底的に勉強してやろうと、

まずは食の歴史から学び始めた。

そこにはこう書かれてあった。


世界は、「会食」から「個食」へ向かうと。


どういうことかというと、

そもそも食は歴史を辿れば、

会話するためのツールだった。

それは政治であり、権力の象徴であり、富の象徴だった。

お金持ちは美食家が多い、というあのイメージだ。

富裕層が一緒に話しながら食べる、

それがブランドだったわけだ。


でもそれがアメリカの資本主義とともに崩壊を始める。

そうファーストフードの襲来だ。


食べる時間が勿体無い、

そんな時間があったら仕事しないと、

そんな時代にぴったりだったのが、

ファーストフードだ。早く美味しい物を。

影響力のあるビジネスマンですら忙しく、

食事に時間をかけることは敬遠され、

会議室で食事を済ませるようになった。


食事の楽しみ方も

五感を使って楽しむものから、

カロリー表示へと変わり、

栄養素などの機能的な部分が大事にされるようになった。

味より機能になったのだ。


そんな時代に寿司は世界に広がった。

今は世界で10万件以上のレストランがある。

健康的なイメージが大きかったのはもちろんだが、

すでに調理され、持ち運び可能という、

資本主義の時代にもマッチしていた。


またそれに合わせて家も変わっていった。

食堂がなくなり、

代わりにカウンターキッチンや

リビングルームという形態が広がった。

今ではキッチンがない家も増えているいう。


さて、長くなりそうなので、

今コロナにより、

ほとんどの飲食店が倒産の危機にある中で、

伸びてる数少ない分野がある。それがMealKitだ。

レストランではなく、家で食べる用の料理Kit。

簡単に早く健康な食が料理できるってコンセプトだ。

これも時間の短縮という機能と、

健康を示す栄養素の提示という機能を

しっかり抑えている。


さらにこれからはこれにSDGsという問題も大きく関係していく。

栄養素という機能を得るための食材が

そもそも持続可能な物なのかどうかだ。

このままのペースで行けば

2050年に世界の人口は90億に達する。

それを維持するために食糧生産量を70%

上げなければならない。それは環境保全の視点からすると

不可能に近い。では僕らは食べるものを変えていく必要がある。


SDGSを考え今後考えられるのが昆虫食だ。


えっ?て思った人は安心して欲しい。

すでに僕らは気づかない間に食べている。

例えばコーラに使われる着色料E120 は

カイガラムシから抽出されている。


このように僕らは

何も知らずに食べてきた。

でもこれからは

知りながら食べていくことになる。


自分の健康のために知る。

仕事のパフォーマンスを上げるために知る。

飲食ビジネスをやるために知る。

子供のために知る。

そして地球のために知る。


この点から

食について学び

食するものを選ぶ力が、

今後人類にとって必要不可欠になるのは

間違いないだろう。

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