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臨時休校のおかげで苦手な算数を克服できた娘

Image by Olia Gozha

2020年の1月、娘(新4年生)は体調不良が続いて、発熱で休んだり、早退したり、病院に寄ってから遅刻して登校したり、まともに学校に通えなかった。
そのせいで、もともと苦手だった算数に対して、もっと苦手意識が強くなってしまった。
2月は元気に1カ月通えたけど、休んでた間に授業も進んでしまっていて、ついていけない状態になっていたみたいだった。

「残りの1カ月と春休みで、なんとか3年生の学習を理解させなければ!」と思っていたところに、3月の臨時休校が決まった。
「えーーー!!」という思いと、「これで娘の勉強を見てやれる!」という思いと、両方の思いがあった。

臨時休校中、絶対にだらだらした生活になってしまうと思ったので、起床時間、朝ラジオ体操をすること、学習時間をきちんと作ることを徹底させようと思った。
子供たちをだらだらさせてしまう元凶は、絶対に私だから、それだけは守ろうと思った。3月は、まだ夫も出勤していたので、それに合わせて起床。いつも学校に行く時間までに朝の支度は終わらせる。そして、ラジオ体操を必ずやる。

勉強は、それまでの復習をおもにやらせたけど、もう習ったはずのことでも娘に理解させるのに少し時間がかかった。
娘はちょっと分からないことにぶつかるとすぐに投げ出してしまう傾向がある。勉強に限らず、ピアノやほかの習い事でも、「できない=やりたくない」になってしまう。
「できない=やりたくない=できるようにならない」という時期も、そんなに長くはないのに、ヒステリックに泣き喚いたり、私の説明を聞こうとしなかったり、そういう時間が無駄で、こちらもカリカリしてしまう。
なにか壁にぶつかると、いつもそのパターンになってしまっていた。
私も教育のプロではないし、我が子にそんなに上手になんでもかんでも教えられるわけがない。
娘も、理解力はあるほうなので、「できないからやりたくない」状態を脱してしまえば、あとはどんどんできるようになるのに、そこの最初の山を越えるのにひと暴れしてしまう。

休校が始まって、しばらくはやっぱりいつもどおり「できない! わかんない!! きぃーーー!!」とやっていて、私がどう考えて解くのかを、順をおって説明しようとすると、とにかく答えだけ教えてほしがる。
例えば、300×10が分からないとする。
「3×10は分かるでしょ?」なんて振ってみると「わからない!!」と言ってみたり「そんなのはわかるけど、300×10の話をしてるのに、なんでそんなこと聞くの!?」と言われたりする。

こんなことがしばらく続いていたけれど、ネットで勉強の動画をうまく活用するようになって、だんだん分からない問題でも、自分で解説しながら解けるようになっていった。
休校が始まってすぐに、「分からない」と泣いて喚いたいた問題を5月には「あ! これ、好きなやつだ!」と言うようにまでなった。
すごい! すごいよ!!

問題集などで、3年生の問題をやってみたら、スラスラ解けるようになったし、間違えてもどこを間違えたのか理解できるようになった。
少しずつ学校の授業もやるようになってきたけど、今のところ付いていけてるみたい。
休校は本当に大変だと思ったけど、自分のペースで学習できたのは、娘にとってはよかったと思う。娘も、イヤなことから逃げないで、少しずつ頑張って勉強したのは、我が子ながら感心した。

何事も悪いことばかりに目を向けないで、いい方向に時間を使えるといいよね!

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