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なぜ僕らは巧みな言葉に踊らされてしまうのか

Image by Olia Gozha

ニューヨーク知事が人気だ。


アンドリュー・キューモさん。

彼はコロナ前は全くと言っていいほど
知名度も人気もなかったが、
コロナの対応で一役、大統領候補?と
言う人まで出てきたほどな人気ぶり。


なぜ人気かというと、
まずプレゼンがうまい。
人の感情に訴えかける言葉選びが絶妙だ。
僕の周りにも
彼に好意を持ってる人は多い。


たがそのキューモさんを、
イギリスのガーディアン氏が、
酷評していた。


The Guardian
https://www.theguardian.com/commentisfree/2020/may/20/andrew-cuomo-new-york-coronavirus-catastrophe


中身は何て書いてあるかと言うと、
コロナのヒーローどころか、
コロナの被害を作った原因の一人だ、
とのこと。


今でこそ、コロナの危険性、
病院のケア、住民の安全を一番だと主張してるが、
コロナ前は全くの逆だったそう。


ニューヨーク市長のロックダウン要請に対して、

「ロックタウンは危険だ、怖がりのための政策だ」

と述べたり、

「インフルエンザの方が危ない、
恐れることの方がウイルスより危ない」

などと主張し、
ロックダウンを遅らせた。


それどころか、
コロナ前には病院のスペースや、
予算を削るような政策をして、
現在の医療崩壊の原因を作った。


といったことが書かれている。


なるほど、たしかに、
ニューヨークは世界で一番悪い結果が出ている、
なのにその代表である州知事は人気が上がっている、
これにはずっと僕も違和感があった。


人は結果を見ていないんだなと。
問題の原因を作った人よりも、
その問題を劇的に解決してくれる人、

正確に言えばそういう言葉、プレゼンで

勇気付けてくれる人を求めているのだ。


やっぱり人は論理より感情の生き物。


もし州知事が1週間早くロックダウンをしていれば、
ニューヨークの感染者はぐっと抑えられただろう。
だがこれほど人気になることはなかったはずだ。


原因の一部作った人でも、
その窮地をドラマティックに乗り切れば、
人は原因のことなんで忘れている。


”そもそも論”の結果より、
目の前の悲劇からの巻き返しの結果だけを見る。

普段から食事を気をつけて太らない人より、

劇的にストイックに痩せた人の方が凄く見える。



だが本当に結果を出す人は、
問題になる前に解決する人だ。


治療がうまくて、
何度も通いたくなる医者より、
予防がうまくて、
通う必要のなくなった医者の方が優秀に決まってる。


感情に踊らされずに、
本質的な結果を見よう。

数字や相対値で判断しよう。


そして僕らも、問題が起こる前に

日々の良い習慣を徹底しよう。

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