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13/6/30

オールドデイズ

Image by Olia Gozha

 昔々、まだ私が子供だったころの話です。まだコカコーラが瓶で売られ、いわゆるアメリカンサイズの缶コーラなど存在していなかった頃のことです。

 当時500mlの瓶は十円で、1Lの瓶は30円で交換できました。お金のなかった私は、近所を探し回って、誰かが捨てたコーラの瓶を拾ってはお金に換えて小遣いを稼いでいました。とはいっても、次第に近所からは瓶が消えていき、拾うものがなくなってしまいました。仕方なしに、付近の個人商店の裏に積まれた空き瓶をケースごと店に運び込んで、お金に換えるようになりました。

「あんたはいつもえらいねえ」と店のおばあさんによくほめられましたが、実際はその分だけその店に打撃を与え続けていたのです。時代はうつりかわり、今では瓶のコーラなどあるのかないのかわかりません。そのばあさんもおそらく死にました。なにも知らずに死んでいったと思います。

 何もしらないで死んでいくのは幸せでしょうか不幸せでしょうか。さあどちらでしょうか?

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