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道草物語 第九話

Image by Olia Gozha

物件の旅はあとどれくらい続くのだろうか。果てしない旅に出てきてしまったなぁ、とぼんやりしていた12月24日。不動産屋さんから電話が。

「物件、見つけましたよ。年明けに内見にいきませんか?スナックの居抜きです。しかも奥まっているところにあるのでお好きかと」



僕らは鳥肌がたった。なにせ12月24日は妻の誕生日だからだ。誕生日プレゼントにしては粋すぎやしないかい?



僕らはいてもたってもいられず、住所を教えてもらい物件をこっそり見に行った。ギラギラひかる「カラオケスナック」の看板。物語が始まりそうな奥まった狭い通路の先にぼんやりとお店の明かりが。かすかに聞こえる陽気な宴声は、神の誕生を祝っているような、あるいは僕らの門出を祝福してくれているように感じた。中に入る必要もないだろうと思い僕らはUターンして帰り道に出た。



最高に下手くそな歌声が心を打った。

メリークリスマス。最高の夜だ。年明けが楽しみである。



そしてここからオープンまで怒涛の半年が始まる。道草物語第二章の幕開けであった。

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