エディと言います。
ここでは、ドがつくほどの非モテ・陰キャで普通にコミュ障だった僕が、24歳になる直前に人生で初めての可愛い彼女ができ、その後、それまでとは真逆なほどに人生が変わるに至った非モテスパイラルからの脱出ストーリーを書いています。
※若干の下ネタあり
このストーリーを通して、恋愛含めて人生において僕が思っている大事なことをお伝えしたいと思います。
僕自身のなかなか悲惨な人生を思春期の頃から遡っていて、内容もかなりリアルに書いているので、暇つぶしの読み物としてもそれなりに楽しめるかなと思います。
今、非モテで悩んでいる人は読めば人生に希望が湧くと思うので是非、見てみてください。
先に僕のこれまでの人生について恋愛を中心に簡単に書きます。
前半はまあまあ悲惨です。
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中学・高校時代は友達殆どおらず、女の子との会話も6年間で数えるほど
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高校から赤面症に苦しめられる(二十歳頃まで続く)
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彼女が欲しくて仕方が無かったが何事もなく無事高校卒業
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大学に入学し、ネット漬け生活に突入
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20歳のときコンビニバイトで出会った女の子と人生初デート
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告白でゴリ押しの末、付き合ってもらえるも光の速さ(2日)でフラれる
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就職から逃げるため大学院に進学し、 ネット中毒が加速
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一人暮らしのアパートの両隣からセッ〇スの声を聞かされる毎日
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23歳になる夏の夜、人生に絶望し突然、体が震え出して号泣
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頭が壊れてナンパを始めるという暴挙に出る
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案の定、上手くいくわけもなく挫折
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しばらく経ってふとナンパ再開。初の連絡先ゲット
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3回のデート後に告白するも見事フラれる
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その後も、連絡先ゲットしてデートしてはフラれまくる
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再び可愛い子から連絡先ゲット
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3回目のデートでついにOK貰える
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24歳になる直前に脱童貞を果たす
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大学院卒業
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市役所に就職
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1年付き合った彼女と別れる
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更に恋愛経験を積みモテスパイラル突入
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美女も色々ゲットしちゃったり
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職場の同期の美女とも付き合ったりと色々経験する
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なんかイケイケになって独立を決心し、市役所退職
↓
フリーランスとして現在に至る
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といった感じで、なぜか僕のような地味な人間が初めての彼女との出会いは一念発起始めたナンパだったというわけなんですけど、改めて振り返ると少なくとも女性関係に限っては変貌し過ぎているわけです。
ただ、元は陰キャだし、別に陽キャ的なテンションの性格に生まれ変わったというわけでは全くないんです。
僕は今だにあの人達とは別の世界の人間だと思っていて。
それにあっちもそう認識しているだろう。
相変わらず集団の人間関係は苦手で、内向的な性格が変わったかと言われるとそんなこともない。
ただ、別に内向的な人間だから素敵な彼女ができないかと言われたら実は全くそんなこと無いんですよ。
ただ、外向的なイケメン陽キャとは違った戦い方をしただけっていう。
昔は、自分の内向的な性格が凄く嫌いだったんですけど今は受け入れることができてます。
それにしても、少なくとも学生時代の僕が今の自分を見たら、確実にひっくり返ると思います(笑)
嘘やろ・・ホンマか?
って
しかも、良いのか悪いのかわからないけど、世間的に安泰の公務員も辞めちゃうっていう。
成功体験を繰り返したことで確実にテストステロン値が上がって昔よりも野心的になっているんだと思います。
僕は24歳になる直前にようやく念願の彼女ができたけど、一度の人生、もっと早く知っておきたかったなぁ・・って心底思うことがたくさんある。
決心して行動すれば何でもできるんだっていうことを教えてくれる人がいたら・・
10代のときに人生は自分次第だということを知っていれば・・
あの時きちんと恋愛に関する知識を教えてくれる人がいたら・・
僕は人生一度きりの青春の殆どすべてをネットに費やしてしまった。
中学校から23歳までなーーーんもない空っぽな人生を過ごした。
人生で一番の資産である「時間」をドブに捨ててしまった。
本当に後悔しかない。
けど、当時は
僕に生きている価値は無い
とか
なんで僕は生まれてきたんだろう
とか
なぜみんなみたいに普通の人生が送れないんだろう
こんなことを本気で考えて悩んでいました。
でも、自分自身のマインドが人生を制限していたんだと今は思います。
だから、もし今この記事を見てくれている人で彼女ができずに悩んでいる人がいたら、自分はダメな人間だから関係ない世界の話だとか思って欲しくないんです。
彼女ができないと、どうしても卑屈になってしまいがちだけど、こんな限りなく黒色に近い青春を送った僕ですら、恋愛を学んで愚直に行動すれば報われたのだから。
だから、みんなにだってできるのは間違いない。
僕は別に今でも特別何か凄いものを持っているかって言われると全くそんなことないんですよ。
顔もシケた面してるし、ガリガリだし、口下手だし、ユーモアセンス皆無だし、学校の休み時間は机に突っ伏して寝てた(フリ)ような人間。
気弱で、断られるのが恐くて自分から誘ったりすることすらできなかった常に受け身の人間でした。
けど、こんなどうしようもない人間でも、覚悟して努力を続けたら見違えるほどになったんですよ。
ほんまかよ?
って思う人もいるかもしれません。
確かに、過去にタイムスリップして学生時代の僕にそれを伝えても信じないでしょう(笑)
けど、変われるということを実際に証明した。
断言しますが、やれば皆にも必ずできることです。
僕は変わらず陰キャラだ。
リア充・陽キャのあのノリは苦手。
そして、あいつらには絶対に勝てないと僕は思ってた。
けど、実際はそんなことない。
昔からモテてきた人間はいわば「天然」なので、モテる理屈がわかっていないから。
だから、歳を取ってモテなくなりだしても理由がわからなくて泥沼にハマったりする。
だから、勉強をして実践すれば普通に勝てる。
僕らには僕らなりの戦い方がある。
それに気付けた。
ちなみに、僕がこういう発信をしているのは、
「正しい知識を学んで、実践・失敗を積み重ねれば、恋愛は陰キャにだってできる」
ってことを過去の僕と同じように悩んでいる人たちに伝えたいから。
だから、ちょっと恥ずかしすぎてリアルでは誰にも言えないようなことも含めてすべて赤裸々に書いています。
以下にストーリーを書いているので、良かったら暇つぶし程度に続きも見てみてください。
ここからは、ちょっと物語調に書いてます。
プロローグ
23歳になる2009年の夏。
ずっと不器用で無気力だった僕があそこまで情熱的な行動を始めたのは、人生で初めてだったと言い切れる。
僕のこの女性と無縁の惨めな人生。本当にこのままでいいのか?
それまで女性とまともに付き合った事もなかった僕が、あのとき勇気を出して一歩を踏み出さなかったら・・・
僕は間違いなく今も寂しい毎日を送っていただろう。
たとえ何かのラッキーで彼女ができていたとしてもその女の子に固執して、捨てられないかと一喜一憂する不安定な毎日を送っていたのではないだろうかと思う。
僕の人生、特に恋愛に関しては散々たるものだった。
僕は思春期に、彼女が欲しくて仕方がないのにずっとできないという生き地獄を味わった。
元々、僕は大人しくて気が弱く、内向的で、一人でいるのが大好きな人間。
会話も下手で面白いことも言えずに、教室でも空気に近い存在だった。
・周りの男達はどんどん彼女ができていて、それを嬉しそうに話している
・何人もの女の子をはべらせて自慢している男すらいる
・そして、好きな女の子にもとうとう彼氏ができる
これらは全部、休み時間に自分の席に座っていると勝手に耳に入ってきた話だ。
僕は真顔で凌いでいたけど、こういった話を聞くだけでもどれだけ心が傷ついたことか・・・・・・
思い出が何も無い中学・高校時代
言うまでもなく彼女なんてできるはずもない。
もうこれを書いていて思い出すのも嫌になるが、僕はスクールカーストでほとんど最下位だった。
誰にも殆ど相手にされず、浮き気味の奴ってクラスに2,3人ぐらいいたじゃないですか。
あれです。僕(笑)
世間の流行り事にどうしても興味が持てなくて、ゲームの話題もついていけないし、かといって別の何かに打ち込んでいるわけでもないっていう。
合わせようとしたこともあるけど、興味が無いから頭に入らないし、笑えないし、全く楽しめず苦痛でしかなかった。
典型的な無気力少年。
何も考えていない空っぽみたいな奴だった。
そもそも、この時期は女の子と会話をしたことすらほぼゼロに近い。
また、僕は高校時代から20歳ぐらいまでの頃、赤面症で悩んでいて、誰でも彼でも顔を真っ赤にしており、極稀に女子と話そうものなら火を噴くぐらいの赤面をしていた。
コンビニ行くだけで赤面、教室で前の席に座るだけで赤面・・・
今考えるとなんでこんなしょうもないことで悩んでたんだろうって思うけど、当時はむちゃ辛かった。
高校時代好きな子はいたけど、会話一つしたこと無い。
とにかく、なんか語ることが何もないぐらい何も無かった。
中学・高校時代はこれで終わり。
ネット漬けの大学時代
中学・高校時代に引き続き一人で行動することが殆どだった。
そして、学生で暇を持て余していた僕は、授業が終わると家に直帰して、家で延々とインターネットをして過ごした。
食料の買い出し、家でインターネット、たまに授業の無限ループ。
非リア充極まりない生活だった。
・・・・・
ただ、こんな僕でも彼女が欲しくてたまらなかったのだ。
20歳のときにも出会い欲しさから、勇気を出して思い切って飲食店でバイトをしてみたが、そもそも女子のほうが多い空間に全く馴染めなかった。
今度こそ負けじと、 21歳のときにはローソンの早朝出勤のアルバイトをやってみた。
すると、運良く同じシフトで一つ歳上の女性が働いていたのだ。
女の子は普段、歯科衛生士をしているが、出勤が10時からなので、9時までアルバイトをしていたのだ。
しかし、僕の携帯電話にそもそも女性の連絡先など母親以外にない。
異性の連絡先を聞くなんていう勇気も全く無かった。
ところが、運良く合コンの話が舞い込んできたのだ。
合コンをやることになったきっかけは、コンビニバイトの同僚のおばちゃん。
「あなたたち2人共恋人いないんだったら、お互いの友達集めて合コンでもすれば?」
というスペシャルアシストがあり、その流れで連絡先を交換できることとなった。
もちろん人生初の合コンだった。
そして、数少ない友人を呼んで後日、合コンを開催する。
合コンをやる名目でバイトの子のアドレスを聞いていたため、思い切ってその子をデートに誘い、心臓が飛び出そうになりながらも告白。
ゴネたらなんとか付き合ってもらえることになる・・!
も!!
喜びも束の間、
なんと1回目のデートで見事フラれる。
なぜかと問い詰めると、どうやら僕のことを好きというわけでもなく、合コンには今後も行きたいとストレートに告白される。
なんとびっくり・・(笑)
そして、彼女とはその日以来会っていない。
21歳にして人生で初めての失恋に大ショックを受ける僕。
ようやく念願の彼女ができたと思ったらこれか・・・
僕は数か月立ち直れなかった。
彼女と偶然会わないかと期待して、家の前を自転車で何度も通り過ぎた。
メールを何十回も見直して悲しみに暮れた。
今、振り返ればこのときは、完全に「非モテコミット」と言われる病に掛かっていた。
僕の大学生活はその後、何も起こることなくあっけなく終わる。
そして、就職が嫌過ぎた僕は逃げるように大学院に進学する。
隣の部屋のあえぎ声その1

家賃は水道代と共益費込みで3万円と激安だったが、築30年ほどのマンションで壁が非常に薄く、隣同士の生活音はお互い筒抜けだった。
いつも通り学校の授業が終わって、パソコンでネットサーフィンをニヤニヤしながら楽しんでいた。
すると、
横の部屋から何やら女性の悲鳴のような声が聞こえてくるではないか。
なお、僕は結局、学生時代にこの隣の人間の顔を見たことは一度も無かった。
ただ、壁が薄いので話し声がかすかに聞こえてくるのだが、その声から推定すると20歳前後ぐらいの若い男が住んでいるようだった(ちなみに、その反対側の住戸には後で出てくる40代ぐらいのおっさん)。
この音は・・・・・まさか・・?
僕は部屋に置いてあるテレビの電源を消し、物音を立ててバレないよう、静かに壁に耳を当てた。
心臓が爆発しそうなほどドキドキしたのを覚えている。
すると、
やはり女性のあえぎ声だ・・
しかも、これはテレビから流れてる音じゃないと感覚的にわかった。
しかも、
ミシミシとベッドが等間隔で軋む音が聞こえてくる。
あ、これ完全に間違いないわ。
これが本物のセ〇クスというやつか・・・
世の中の若者はやっぱり当たり前のように楽しんでいるのだ。
そして、その後も、女の子を連れ込んでくる度にあえぎ声が聞こえてきたが、僕もその都度、壁に耳を当ててドキドキした。
授業以外は殆ど常に家にいたので、彼のセッ〇ス記録はすべてカレンダーに書けてしまうぐらい把握できていたと思う。
隣の部屋のあえぎ声その2
若者(と思われる)が住んでいる反対側の住戸には、ブルーワーカーっぽい40代ぐらいのおっさんが住んでいた。
ちなみにこのブルーワーカーのおっさんのいびきのデカさは半端じゃなかった。
そして、朝の洗面所での音もうるさい(喉をガーガー言わせて、タンを吐いていたのだろう)。
僕はこれを毎朝6時過ぎに聞かされ、強制的に起こされる学生生活を過ごした。
ただ、僕はこのおっさんに敵対心など持っていなかったし、むしろ勝手に仲間意識を思っていた。
なぜなら、どんな人間なのか見てやろうと、おっさんの部屋の玄関ドアが閉まる音がした際に、自分の玄関ドアの覗き穴から廊下を通り過ぎるところを確認すると、ロン毛で茶髪の小汚いおっさんだったからだ。
「正直、こいつなら金も無さそうだし、女もいないやろうな。」
そう親近感を持って安心していた。
おっさんよ、俺らは仲間だよな・・と。
が、しかしある日の夜、
おっさんの部屋から女のあえぎ声が聞こえるではないか
いや、まさか。
きっと、AVでも見ているのだろう。
最初はそう思った。
おっさんと僕の部屋の間の壁側には本棚やテレビを置いていたので、壁に耳を当てて確認することはできなかった。
その後、あえぎ声が止み、しばらく経つとおっさんの家と思われるドアの閉まる音がした。
逃すまいと急いで玄関まで走り、覗き穴から廊下を確認した。
すると、
・・・女と一緒だった。
AVの音ではなかったのだ。
もう、何なの?
いや、しかし単にデリヘルを呼んだだけの可能性もある。
単にデリヘル嬢をアパートの入口まで見送りに行っただけかもしれない。
そう思った。
しかし、後日また同じ女を連れていたのだ。
玄関ドアの覗き穴から確認する限りでは、女性の年齢は30代後半ぐらいか?
横顔しか見ることができなかったがおっさんよりはいくらか若く見え、それなりに小綺麗にしている女性だった。
つまり、このおっさんにもいっちょまえに彼女がいたのだ。
童貞の僕は両隣りの部屋からセッ〇スのあえぎ声を浴びせられ続けたのだ。
家賃3万円という激安物件を借りた代償は大きかった。
限界突破。一人暮らしの部屋で震えて泣く。

両隣セ〇クス事件からしばらく経った頃だったと思う。
ある夜、僕はあまりの辛さからか、突然発作のように体がビクビク震えだし、涙がちびるように泣いた。
あんな突然体が震えだした経験は人生であの日、一度きりだ。
世の中には就職活動を失敗して、自殺してしまう大学生もいると言う。
今、思うと当時は、それに近いぐらい追い込まれた精神状態だったのかもしれない。
僕は親や神様を恨んだ。
なんで僕だけがこんなツラい羽目に合わないといけないのか・・
僕が中学に入学したときに父親から言われたことをふと思い出した。
父「おい、これから楽しい時期だな。人生で一度キリの青春よ。」
・・・いやいや、どこがおもろいねん。
あんたはスポーツもできて気も強いリア充だからそうだっただけやん。
僕は青春時代ずっと辛いことばかりやし、今後も不安しかない。
ある決断
当時、僕には何もやりたいことが無かった。
こんな情けない僕がこれから就職活動をして、しかも会社で働く?
そんな自分の姿がみじんも想像できなかった。
けど、僕はいずれ一人で食って生きていかないといけないんだ。
どんなに嫌でも絶対に就職は避けられない、、、
僕は仕方なしに公務員になるべく試験勉強を始めた。
それでも、彼女が欲しくて仕方がない。
そして、僕はある決断をすることになる。
壊れた僕は暴挙に出る。
先に少しマニアックな話をすると、インターネットの巨大匿名掲示板2ちゃんねる(現5チャンネル)にはジャンル(例えばスポーツ、グルメ、ニュースなど)毎に「〇〇板」というような形でカテゴリ分けがされている。
その板の一つに「モテたい男板」というカテゴリがあり、それを偶然に発見した僕は試しに覗いてみることにしたのだ。
すると、その中に「関西ナンパ仲間募集スレ」という名前のスレッドがあるのを発見したのだ。
要は一人ではナンパするモチベーションを保てない人間同士がネット上で連絡を取り合って、一緒にやるための募集スレッドだ。
・・・もうこれしかない。
僕はヤフーのメールアドレスと、年齢、ナンパ経験など諸情報を記載し、少し迷ったが書き込みボタンを押した。
宝くじに当たって一発逆転みたいな思考だ。
今までが禄でもない人生だったので、生半可なことではもう普通の人間には追い付けない。
そう考えたのだ。
今から考えると、思い切り過ぎだと思う。
だって、普通ナンパって聞くと遊び慣れたチャラいモテ男がやるイメージしか無い。
精神的に相当弱っていて、正常な思考ができていなかったのだろう。
・・・
少し経つとメールが来た。
同じく大阪に住んでいる21歳の大学生からの連絡だった。
そして、数日後のお昼間に大阪の天王寺駅前で待ち合わせすることとなった。
やってきた相手はギャル男だった
僕は彼の姿を見て怯んだ。
やっぱりナンパの世界なんて僕なんかに向いているはずなかった・・と凄く恥ずかしい気持ちになった。
僕は髪の毛も服装も適当。
今から考えるとナンパなんてする格好じゃなかった。
しかし、本人が言っていたのを覚えているが、「見た目は着飾っているけど、中身がイケてなくて童貞」とのことだった。
「僕なんて大学院生にもなって童貞やで(フヒィ」
そんな感じでフォローした記憶がある。
僕はこれからナンパで人生を変える・・可愛い彼女を作って一発逆転してやる。
そんな意気込みで早速、2人でナンパを始めることにした。
しかし、女の子とまともに会話する機会すらない僕が街中の女の子に声を掛けるなんて到底できなかった。
自分の劣等感(会話能力の低さ、経験の無さ)から、声を掛けようと目当ての女の子の後を追いかけるも、心臓が飛び出そうなぐらいドキドキして何度挑戦しても声を掛けることはできなかった。
自分の中の何かが強力なブレーキを掛けてくる。
そして、それは相手の男の子も同様だった。
2人で延々と街中を歩き続けて、気が付けば数時間経っていた。
そして、また今度頑張ろうと言ってその日はお別れ。
その後も、その男の子とは何度も会ったものの、お互い毎度、声すら掛けられずに同じように解散を繰り返した。
そのうち、彼とは連絡を取ることも無くなっていった。
しかし、その後、僕はあきらめずに一人で頻繁に街に出向いた。
それでも、誰にも声を掛けられず、駅の柱でじっとしている日々。
少なくとも一人で十数回は街に出たが、それでも僕は何もできなかった。
いつの間にか街に行くこともなくなり、大学院1年生の夏が終わった。
そして、秋になると僕は本格的に翌年の公務員試験に向けた勉強を始める。
また、いつものつまらない日々に戻っていったのだ。
それにしてもあの子は今、どうしているんだろうか・・
奇跡が起こる

夏以降も何も起こらず、さみしい日々を送っていた僕はふと思い立ち、再びモテたい男板の関西ナンパ仲間募集スレに募集の書き込みすることにした。
このままじゃ、いよいよ学生時代が終わってしまう・・・!
すると、すぐにメールが来た。
今度は35歳の男性からの連絡だった。
35歳でもナンパなんてするのか・・・?
まぁ、いい。
今度は大阪の心斎橋駅で待ち合わせることになった。
そして、僕は会う前に自分のファッションを見直すことにした。
髪の毛はとても緊張したが勇気を出して美容院で切ってもらったし、服はネットで何が女の子にウケるのかを調べて、セレクトショップで服を購入した。
眉毛も自分なりに整えてみた。
まずは、見た目から改善して少しでも劣等感を無くそうとしたのだ。
すると、中身は全く変わっていないのだけど、少しだけ自分がイケてるみたいな感覚になったのを覚えている。
小さな成功体験みたいな。
そして、一生忘れないであろう2010年3月14日の午後。
待ち合わせ場所である大阪の心斎橋駅前にやってきたその男性は、年齢よりも遥かに若々しく爽やかな人だった。
軽く挨拶を交わし、間もなくさらに別の2人がやってきた。
20歳の大学生と37歳の社会人だった。
3人とも見た目も喋った感じもいたって普通で、とてもじゃないが僕がイメージする一般的なナンパ師のイメージからは程遠かった。
4人となった僕たちは心斎橋のアメ村に向かった。
道中で、僕は正直に今までずっと声を掛けることができなかったと話す。
すると、声を掛ける女の子を指示するので、話し掛けてくるように指導される。
仲間「じゃ、あの子に声掛けてきて。」
僕はドキドキしながら商業施設から出てきた女の子を小走りで追いかけた。
足がすくむ。
いや、今日から人生を変えるんだ!
僕「す、すいません、、、」
僕は勇気を出してついに声を掛けることができた!
今まで何十回、街に出ただろうか。
しかし、女の子は僕にびっくりして走って逃げていってしまった。
「おーすごいな、頑張ったやん。」
失敗したが、仲間が勇気を出して声を掛けた僕を褒めてくれる。
そして、次々に通りを歩いている別の女の子に声を掛けるよう指示される。
僕は女の子を追いかけて声を掛けるをひたすら繰り返した。
そして、何人目だろうか。
僕「あ、あのー。。。すいません・・」
こちらを振り向いてくれた女の子はずいぶんと可愛い子だった。
服装もおしゃれで細身で色白、目もぱっちり。
僕のドンピシャだった。
僕「あ、あの・・そこで見かけてタイプだったんで・・良かったらメリュアドとか教えてもらえませんか???^^;;」
アホみたいに緊張していたが、予め決めていたフレーズを噛みまくりながらも喋ると
女の子「え、いやー、、、あー・・・じゃあ、いいですよ♪」
えーーーーーーーーーーーーーー!!!www
なんと、奇跡的に応じてくれたのだ。
オドオドしまくりながらも軽く会話をし、ガラケーのアドレスを交換したあとその日はバイバイ。
女の子は某芸術大学に通っている大学4年生だった。
後で話を聞くと、オドオドしていたのが逆に慣れていない感じがして、好感が持てたのだとか。
普段、人と話すことが極端に少なかったので、ナチュラルにドモったり噛んだりしていたのが功を奏したのだ。
僕はもう天にも昇る気持ちだった。
帰りの電車でも一人でずっとニヤけていただろう。
数か月もの努力がようやく報われた瞬間だった。
今度こそ、僕は彼女を作るんだ!
その子と付き合う気満々だった僕は、それ以来ナンパをやめた。
・・・・・
がしかし、結果から言うと、
この子とは3回目のデートの帰り際に告白するも、またしてもフラれてしまう。
しつこく食い下がったけど、イエスの返事はもらえなかった。
この子にフラれた頃、季節は3月から既に夏になっていた。
再び大ショックを受けた僕はしばらく家に引き籠った。
学生の期間も残り半年と少ししか残っていなかった。
それでも僕はあきらめなかった。
同年8月、前に一緒にナンパした人達に連絡を取り、再び会うことになる。
ついに彼女ができる
夏以降、僕は週に何回も仲間達と会い、女の子に声を掛け続けた。
もちろん、急に性格が変わるなんていうことはなく、声を掛けることすらできずに家に帰ることもしょっちゅうだった。
非モテ体質、劣等感というのはそうそう変わらないのだ。
それでも、たまに連絡先を教えてくれる子がおり、その子達と何度もデートをしてトライアンドエラーを重ねた。
・なんでフラれたのか?
・自分の会話や態度で何がいけなかったのか?
会話にしろ行動にしろ試行錯誤を繰り返した。
今、当時を振り返ると、普通の男ならありえないようなこともたくさんやらかしていた。
無理もない。
ずっと家で一人でいてばかりだったので、世間ズレしていたのだ。
僕がこの頃、ひたすらやっていたのは外見の改善と内面(話し方や振る舞い)の改善だった。
・・・
そして、10月。
懲りもせず大阪の難波で女の子に声を掛けていた。
すると、商店街にあるドラッグストアーで商品を眺めている可愛い子がいるではないか。
僕は勇気を出して、声を掛けた。
すると、とてもびっくりされるも、一緒にカフェに行くことになった。
色白で目がぱっちり、おしゃれな子。
これまたドンピシャな子だった。
30分程、会話をして連絡先を交換してその日はバイバイをした。
今度こそ。
そして後日、3回デートをした末に勇気を出して告白。
女の子「いいよ。」
・・・24歳を迎える直前にようやく僕にも彼女ができたのだった。
見た目を改善して、中身も改善して、女の子と出会って失敗しまくって。
やっと、報われた瞬間だった。
そして、付き合って2回目のデートで僕の下宿先に彼女が来たとき、生まれて初めてのキスをし、結ばれた。
初体験自体はこんなもんかと拍子抜けしたような感覚だった。
その後は喧嘩もたまにはあったりしつつも、大学院を卒業するまで半同棲の日々を過ごした。
相変わらず友達はいなかったのだが、彼女がいるので全く寂しさは無かった。
お互いの誕生日にはプレゼントを買いに行ったり、
クリスマスはちょっと良いディナーに行ったり、
春は花見
夏は花火大会
ドライブして夜景を見に行ったり
海を散歩したり
などと、カップルがやることの一通りを経験することができた。
ずっと背負っていた十字架的な物から解放されたような気がした。
モテスパイラル突入
結局、その彼女とは1年程で別れてしまう。
しかし、その頃の僕は以前のようなネガティブで卑屈な人間では無くなっていた。
非モテは女性と知り合う機会すらなく、経験が積めず悪循環にハマっていくパターンが非常に多い。
いわゆる非モテスパイラルだ。
僕も紛れもなくそうだった。
しかし、今はもう違う。
自分の外見・内面ともに磨きを掛け続け、色々な場面での出会いを通じて可愛い彼女を当たり前のように作れるようになっていったのだ。
芸能事務所にスカウトされるような子と付き合ったり、
仕事の同期数百人の中でトップ3に入るだろう女の子と付き合ったり、
いろいろとなんかしつこくされたり、、
とか。
一人の女の子に固執して不安になることもない
lineの返事が来なくて何度も見返してしまうこともない
この子にフラれてもすぐに彼女は作れるという謎の自信
あまりいろいろ書くと下品になるので経験の詳細は割愛するが、とにかく僕は長年の非モテスパイラルから抜け出すことができたのだ。
長年の努力がようやく実を結んだのだった。
あのとき頑張って良かったと本当に思う。
行動しなければ絶対こんな状況にはなっていなかったと断言できる。
人生やるかやらないか。
それを教えてくれたのは奇しくもテンパって始めたナンパだった。
おわりに
もし今の僕を、過去の自分が見たら間違いなくひっくり返るだろう。
パラレルワールドに迷い込んだのかと疑うぐらいの真逆っぷりだからだ。
それぐらいたくさん失敗や経験を重ねたし、何より多くの失敗によって自分に自信を持つことができた。
そんな今だからこそわかること。
それは、
あの長く辛かった経験も実は神様からのプレゼントだった。
ということだ。
仮に僕が、生まれてからずっと女性に苦労しない人生を送ってきていたとしたら、初めて彼女ができたときのあの感動を決して味わえることはなかったからだ。
初めから満たされた人生では決して味わえない幸せを僕は手に入れることができた。
これは行動さえ起こせばあなたにも絶対できることです。
そして、なぜか今は、逆に人に恋愛の仕方を教えたりもしている。
少し前までは世間的にも安定と言われる市役所に勤めていたのに・・今はフリーランスだ。
人生とは本当に奇妙なものだとつくづく思う。
行動と継続は人生を変える。
そして、自分の中のちっぽけなプライドを捨てることができてよかった。
今後、どんな未来が待っていたとしても、どんなに辛いことがあっても、過去を振り返ればきっと笑い飛ばせるはず。
喉元過ぎれば熱さ忘れるというやつだ。
僕はこれからも、もがき続けようと思う。
他の男が恋愛を楽しんでいる姿をこれ以上見るのは悔しくないですか?
「恋愛は技術」
です。
愚直に実行すれば誰でもできるようになるのだ。
ちなみに、
人生を振り返って後悔していることランキングの1位は「挑戦しなかったこと」
だそうだ。
みんなも一度の人生、卑屈になってないで一緒にがむしゃらになりませんか?
人間生まれたらいつかは絶対に死ぬんだから、人生楽しんだもん勝ちですよ。
泥臭くやりましょう。
※お堅い市役所を辞めて、今は恋愛・婚活コンサルみたいなことをしている奇妙な人生送ってます。