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今じゃ考えられない!お客様に聞いたバブル時代のタクシーの話

Image by Olia Gozha

タクシー運転手がいろんな体験をし
エピソードを持つように、
タクシーを利用するお客様も
タクシーに関するエピソードを持つ。

先日お乗せしたお客様は60代で
これまで何度もタクシーを利用しているそう。

タクシー運転手の貴重な体験談を聞くことが好きなようで
私からも3つほど話した。

そのお客様がこれまでに乗った
他のタクシー運転手の体験談も私に話してくれたりもした。

そんな中で、

逆にお客様として利用してきて
今でも残る運転手の話などを聞いた。

それは、バブル時代のタクシーの話だった。

「バブル時代は、もう本当に酷かった。
乗ろうとして早々運転手の方から埼玉?神奈川?
と遠い距離を聞かれる。
それでま遠くまで行かないのなら乗せない」

これらに近い話は聞いたことがある。

タクシーに乗りたければ手を上げるのではなく
万札をヒラヒラさせて遠い距離へ行くことを示したり、

タクシーチケットと呼ばれる2,3万以内ならどこまでも利用できる
紙をヒラヒラさせて遠い距離だと伝えたり、
(接待相手に支給されたりする)

運転手が寝ていて、(本当は寝たフリ)
止まっているタクシーの助手席の少し開いた窓から万札を1枚、2枚と
チップを先に入れてから
タクシー運転手が起きないと乗れない等

バブル時代のタクシー運転手は
チップだけで生活出来るほど収入があったと聞いたこともある。

その影響からか
バブル時代からタクシー運転手の経験がある個人タクシーの運転手は
「無愛想だから利用したくない」と
毛嫌いされている利用者もたまに見かける。

更にお客様は話を続ける、
「それにさぁ、昔はお酒を出す運転手もいたでしょ?
居酒屋タクシーっていうやつ。
あれは俺好きじゃなかったな。。
運転手はサービスのつもりかもしれないけど
ワンカップとか安いお酒が多かったのよ」

その話も聞いたことがあった
『居酒屋タクシー』
昔、タクシー運転手が固定客を捕まえるために
利用者にお酒や肴、金券等を渡して
特定のタクシー事業者と顧客で結びつくこともあった。

それを、国家公務員や地方公共団体の職員が
利用していたとして問題となり、
リベート(収賄や贈賄)、または
国家公務員倫理規定に反する、として
マスコミにでもバッシングを受けたことがある。

まだお客様は話を続ける。

「それにさぁ、70代とか80代の運転手もいたの。
そんなおじいちゃんが高速で140キロとか出すんだよ!
前の車に追いつくギリギリのところで
アクセルを離すからもう怖くてしょうがない!
運転手に勘弁してくれって言っても
『俺はいつ死んでもいいんだよ!』
なんて言ってて、いや俺が困るんだって話だよね!」

最近、高齢運転者の事故が取り上げられる。
そんな世代の人が高速で140キロ出し、車間距離は詰め詰め。

今でもかっ飛ばすタクシーを見る事はあるが
バブル時代のタクシーは怖すぎる。

そんな昔の話を楽しそうにしながら

千葉の遠方へ2万をかけて
私のタクシーで帰ってくれた。

「俺はねぇ、お酒飲んでお話するのが仕事。
良いでしょ~?
でもね、色んな会社のことを沢山勉強しなきゃいけないし、
それを教えるの。大変だけど面白いよ」

そう言って降りて行った。

そんな話を聞けた
タクシー運転手の仕事も面白い。


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