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インターン生と話すと、「いつ海外に戻って来ようか悩んでます」という相談をよく受ける。
僕は、行きたいって思った時に行けば?と相変わらず無責任なことを言っている。
ただ彼らを取り巻く人たちは全く違うアドバイスをしてくれるそうだ。
「日本で一回就職した方がいいよ」
今日はこの事について考えてみたい。じゃあどういう人がこういうアドバイスをするのだろうか?
前のブログに書いたような、「海外行きを止める人」とはちょっと毛色が違う。
なぜなら海外行きは止めない、だが海外へ行く時期はしっかり考えろというアドバイスだからだ。
実際この手のアドバイスをする人は海外在住組に多かったりする。ではなぜ海外に住んでる彼らが一度日本で就職しろ、とアドバイスをするのだろうか。
考えられる理由は3つある。
1、自分目線2、雇用目線3、社会目線
まず自分目線。これは2種類のケースが考えられる。一つは自分がいいと思ったから勧めている人。自分が日本の会社で初期教育を受けてから海外にきた。それが本当に役に立って今の自分がいる、そんなタイプ。
もう一つは自分がその経験をしていなくてめちゃくちゃ海外で苦労した。
だから同じ苦労をさせたくないというというタイプ。どちらも自分目線をベースにアドバイスをしている。
続いて雇用目線。単純に今まで海外でたくさんの若者を見てきた中で日本で経験を積んだ人とそうでない人を比べて判断してる人。日本の初期教育は海外と比べてかなりしっかりしている。これは事実。海外の大学を出た人はかなり日本のやり方に馴染めない人が多い。日本の常識から見たらズレてる人が多い。結果、雇用してる目線から考えてまずはしっかりと日本で基礎教育をと思ってる人はたくさんいる。
最後、社会目線。一番タチ悪いのがこのタイプだ。自分の経験ではなく、一般論を語る人。
たとえば、「いきなり海外に出て失敗したらもう日本に帰って就職できないのでは」「就職しないってリスクが高いことだから勧められないな」「まずは就職して2、3年は働いた方がいい。それからでも遅くないよ」このケースはめちゃくちゃ多い。
そして大概、人生経験が豊富で、めちゃくちゃ信頼できる人に限ってこう言うアドバイスをしてきたりする。
自分の主観を超えて、客観的にあなたのことを考えてアドバイスをしてる、と心から思ってる人たちだ。
だからこそタチが悪い。なぜなら、彼らが気にしてる「一般論」はただの妄想に過ぎないからだ。
彼らが過ごした時代と今の時代では常識もルールも180度変わっている。海外にいるならなおさら日本の今の「一般論」の感度が高いはずもない。
そんな古い時代の価値観や想像でアドバイスをするのは百害あって一利無しだ。彼らは大切な後輩に失敗させないよう本気でアドバイスをしてるんだと思うがそれはめちゃくちゃ危険なことである。
なぜなら人生において取り返しのつかない失敗は一つしかない。
それは後悔だ。
やりたいことをやらなかった後悔。自分で選ばなかった後悔。人に左右された後悔。
それ以外の失敗はなんとでもなる。いつだって取り返せる。
人がやりたいって思ったことを止めることは後悔の種を植えることである。
先輩は後悔の種を植えるのが仕事ではない。後輩の後悔の種を潰すことが仕事である。
僕は今までもこれからも一つしかアドバイスをしない。
やりたいと思ったらやればいい
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