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13/6/27

「本当に心からみんなに感謝している」

Image by Olia Gozha

一代で「世界のホンダ」を築きあげた名経営者・本田宗一郎さん

その生き様には、現代にも通ずるたくさんのヒントがつまっています。

何のために働き、何のために生きるのか。

1991年、本田宗一郎さんは亡くなりましたが、生前にこんなことを言っていたそうです。

『素晴らしい人生を送ることができたのも、お客様、お取引先のみなさん、社会のみなさん、

従業員のみなさんのおかげである。俺が死んだら、世界中の新聞に“ありがとうございました”

という感謝の気持ちを掲載してほしい』


宗一郎さんは66歳で引退し、いわゆる「会長職」に就いていません。

「終身名誉顧問」にはなったのですが、仕事からは一気に離れたそうです。

社長を辞めた後、宗一郎さんは何をしたかというと、日本中にある、ホンダの事業所、販売店、

工場・・・当時、700カ所あったそうですが、その700カ所すべてを回り、

すべての従業員一人一人と握手し、

『ありがとう、ありがとう、いつもありがとう!』と言い続けていたそうです。


しかも、中には、2~3人しか働いていないような、ものすごく田舎の販売店もあったのですが、

全部回ったそうです。そして、その後、海外事業部も全部回ったそうです。

全部まわって、一人一人と握手して…何年もかかったそうです。

周りの人たちは、

『ホンダの創業者が直々に握手しにいけば、社員のモチベーションはあがりますよね。

仕事をもっと頑張ってくれて、業績も上がりそうですよね。だから握手しに行くんですね』

って言っていたそうです。

でも、宗一郎さんはそんなこと、どうでもよかったのです。

自分がお礼を言いたいからまわっているだけだった。


ある日ね、田舎の販売店をまわった時に、車の整備をしていた人が、

「宗一郎さんが来た!」って聞いて、喜んで走ってきたんですって。

握手してもらいに。

で、握手をしてもらおうと思って、自分の手を差し出した瞬間に、

「アッ!」って言って、パッと自分の手を引っ込めた。

なぜかと言うと、手が油まみれだった。仕事中に急いで走ってきたから、

『今、洗ってきます!』って、手を洗いに行こうとしたら、

宗一郎さんは、その社員の背中に向かって、

『その油まみれの手がいいんだ!』

って言って、整備士を引き止めて握手したそうです、両手で。

そして、嬉しそうにその手をながめて、目を細めて、手の油のにおいをかいだそうです。

宗一郎さん、こんなことも言っていた。
『握手すると、みんな泣くんだ。そして、その涙を見て、自分も泣くんだ』

すごいですよ、この人。だから、本気ですよ。
この「ありがとう」は。

本当に心からみんなに感謝していたんですね。


『本当に心からみんなに感謝している』本田宗一郎

http://cchkk.blog.fc2.com/blog-entry-108.html


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照隅会『こころの生態系づくり』第13回 【一期一会のおもてなしに心をこめる】 


【講師】神渡良平さん(作家、日本文藝家協会会員) 

【ゲスト】佐藤洋詩恵さん(やまがた女将会々長、日本の宿古窯 専務取締役) http://www.koyoga.com/

【日時】2013年7月7日(日) 14時~16時半 

【会場】安岡正篤 銀座サロン  

 ★詳細の内容は下記をご覧ください。  http://kokucheese.com/event/index/97140/


「日本の宿古窯」が何ゆえ、訪れたお客様を感動させ高い評価を頂いているのか、

プロが選ぶ旅館100選で28年間もTOP10入りしているのか・・?  

「お客様に喜んで頂くのはやるべき当然のことであり、そこから一歩進めてお客様の期待を

超えるサービスを実現するには何をなすべきかを常に模索し実践している」と

草野仁さんから高く評価されている、「古窯」の佐藤洋詩恵さん。 

その佐藤さんから【一期一会のおもてなしに心をこめる】の題でお話を聴ける、

とても貴重な機会です。ぜひお越しください。


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