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華の20代前半。寝たきり重症アトピー。(後半)悪化の恐怖から勝利へ。

Image by Olia Gozha

※このストーリーにはアトピー治療法が出てきますが、あくまで個人差がありますので、あらかじめご了承ください。

前半がありますので、そちらを読むとあらすじがわかってくると思います。


「20代の前半は人生で一番楽しいころだよね」

当時はよくそんなことを言われていました。

皮膚をかきむしって、ただ独りアパートの一室で悶え苦しんでいて、何が楽しいでしょうか?

23歳ごろ、大学院修士課程で研究をしつつ、就職も視野に入れてアトピーをなんとかしようと思っていました。

ステロイドや謎の民間療法からのアプローチをやめ、今まで考えたこともなかった、鍼灸や漢方といった東洋医学からの体質改善。

体質改善というと時間がかかりそう、とか身体に良さそう、とかそういうイメージしかなかったですが、ここからが自分との本当の闘いでした。


鍼灸自体は、先生に体の状況や気の巡りをみてもらい、針もちょっとチクっとなって、後ろでゴーンと瞑想のBGMが流れているような、そんな感じでした。

しかし、一気に体がゆるみ、たまっていた毒素が出ることこそが意味があるそうで、朝起きると全身にありえないほどの痒みが遅い、汚い話で恐縮ですが、部屋全体が皮膚で見えなくなるほど真っ白になりました。

かきむしるほうが毒が出て良いとのことで、風呂でも部屋でもかくだけかきむしりました。

顔は全力で真っ赤になり、ありえないくらい薄くなり、さすがに友達からも大丈夫?と聞かれたりもしました。

漢方を飲む治療も並行して開始し、体の毒素が出てるだとかで、寒気やだるさもどんどん出てきました。

食事療法は辛かったです。ご飯、野菜、大豆中心。砂糖や肉はあまりとっていけないということで、今もそういう生活に戻した方がいいかなとも思います。

その全力で皮膚をかきむしる地獄の修行は3ヶ月ほど続きました。

実家に戻っても、両親の前で全力でかきむしる自分。何も理解されない怒りを皮膚で表現しているような、孤独と屈辱と苦しみと。

先生に3ヶ月と言われていたから潜在意識がそうしたとかそういうのはわかりませんが、3ヶ月すぎくらいから、だいぶ元の綺麗な皮膚が出てくるようになりました。

食事療法やしばらく続けていましたが、漢方も4ヶ月目くらいから処方がなくなり、めでたく卒業(^^)

呼吸法や気功法など、体の調子をよくすることはやっていたので、逆にエネルギーが高まりすぎていろいろそのあとあったりしましたが、重症アトピーとは無事おさらばしたのでした。

今でも、ちょっとかゆみが出たりはしますが、小さい噴火で毒出しをしているので、大噴火したりはしないように思えます。

色々深い領域まで学び、心を変えないといけないと思いながら、東洋医学や気の巡り、精神的な学びのあった学生時代だったのでした。

お読みいただき、ありがとうございました!

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