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華の20代前半。寝たきり重症アトピー。(前半)地獄の最果て編

Image by Olia Gozha

※このストーリーには、途中アトピーの治療に関する内容が出てきますが、人によってアトピーの原因は違うかもしれないため、あくまで私の事例としてご覧になっていただければとおもいます。

19歳。センター試験。

試験会場の机の上、鉛筆の隣には、フランケンシュタインと化した重症アトピーでただれた私の証明写真がありました。

もともと緊張しいで、ストレスを感じやすかった私は、中学2年で自律神経失調症になり、頻繁に体調が悪くなるように。

そして、進学校に進み、高校3年で異変が生じるようになりました。

ひじの内側やひざなどに、かゆみや乾燥が出るようになったのです。

気がつけば全身かゆみに襲われ、顔はぼろぼろ。布団も血まみれで朝起きたら全身が痛むという重症化に。

比例して身体の倦怠感もまし、言い訳でもなんでもないのですが、センター試験や私大の受験は、かゆみとの闘いでした。

有名な治療薬のステロイド塗り薬も効かなくなり、強さのランクがどんどん上がっていくことになります。ピークでは上から2番目までにいきました。


精神的にも体調的にも病んでいる時期は、全てが病んでくる、ということを身を以て体感した大学時代でした。

浪人したら多分高卒ニート?になりそうだったので、滑り止めの大学に適当に入学し、なんとか世間体的に自分を維持するためだけしか考えていませんでした。

学科もあまり興味がない学科で、適当に就職にいいから理系、というゴミみたいな親のいいなり的方法でした。そのくらい何も考えられないくらいアトピーに侵されていたのです。

大学の先生というと個性的な人が多いようですが、とりわけ癖があり、ストレスと緊張の日々で、単位を落とすということへの恐怖が常にある4年間でした。

大学の卒業研究の研究室はくじ引きでした。

自分は希望の研究室に落ちたのですが、逆に受かった友達もいて、心理学や精神的なことはもともと調べていたのですが、どんどん運やスピリチュアルといった深い領域について改善策を求め調べるようになりました。

精神的にも地に足のつかない状況で、怪しい起業塾に騙されて借金をしたり、霊感のあるセラピストにみてもらって、「石垣島でサトウキビ狩りをしたら治る」といわれて、実際に行ってアトピーが爆発して寝たきりになってしまったり、電車が好きという理由だけで線路沿いに住んで、1年間棒にふったりと、健康な今では考えられないくらい奈落の底に落とされたような人生を送っていました。

ショックだったのは、電車に乗っていて、後ろに座っている乗客に「アトピー大変そうね」とヒソヒソ話をされたことでした。

サトウキビ狩り以外も、色々な治療を試しました。

手かざしの怪しい治療法から、全身薬漬けで包帯巻きにして、どう考えてもお茶の香りしかしない薬湯につけ込まれて、10万円〜とられる(しかも怪しい医者)の治療法まで。どれもすぐ元の状況に戻ってしまいました。

幸い希望していた大学院に進むことはできました。

でも全力でかゆくて何も手につかない、そしてメンタルもおかしい状況では仕事もできない。。。と、新しいアプローチを考えることになります。

自律神経失調が原因みたいなことは聞いたことあったし、鍼灸とか東洋医学で効くかも?

今人並みの肌に戻ったのもこのおかげなのですが、

そこまではまた1つ、苦難として乗り越えるべきものがあったのでした。

次の話につづきます!

(読んでくださってありがとうございました)


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