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ハロー!クロスアセクシャルマンの愉快日記6~遅い変声期なんてね~

Image by Olia Gozha

ハロー!少し間が空きましたがこんばんは。相変わらず生活時間帯が夜行性なkeisukeです。日課のゲーム配信を終えて今一息ついていますが、ふと今日思った下らない事をまたつらつらと綴ろうと思う。

 CAUTION!生々しい訳じゃないけどちょっと生々しい事含むよ。まぁ、日記5であれだけ語ったので僕は抵抗ないけど、読む方は注意してね。

 ・・特に何ということも無い、単なる日常の話なのだが。まず前提条件として、月に一度の女の子の日がとりあえず今回、遅れていたのである。僕にしては大変珍しいことだ(どんなにストレスフルで布団から起き上がれないま黄泉へ夢見てるレベルの時でさえ僕の体内周期は狂わない)。しかも、1週間も。本当に色々な体内周期が規則通りな僕なので2,3日遅れてる時点では地味に「何か悪い物食べたかよ」等そわそわしていたのだが、もうここ数日は「もしかして無くなった・・・?だとしたらラッキーじゃねぇか」などと余裕ブッこいていたのである。日数だけ見れば、結構それくらい間隔空く人も普通って言うしね。

 という前提条件があったことを踏まえて聞いて頂きたい。本日は朝から夕方まで溶接実習、その後1コマ座学があっておしまい、という時間割の日だったのだが、溶接実習でヒイヒイ言わされたあとの終わりごろ、突如喉の不調を感じたのだ。先週末風邪をひいて喉が痛かったのは、もうとっくに治ってるし。というか、喉が痛い、という訳じゃなく、何て言うんだろう、とても掠れた声しか出なくなっていたのだ。特に高音になるともはや無音になってしまい、擦れた息がようやく出るレベルで、上手く話せずとにかく苦しい。乾燥しがちな冬とはいえ、溶接用の遮光ヘルメットの下に防塵マスクまでつけていたため口の中はしっとりだったし、正直それが原因とも思えない。特に大声を張り上げた訳でもなく、ただただ立向きの被覆アーク溶接にもがいていただけだ。とりあえず首をかしげながら掃除を済ませ、僕は5限の授業へと向かった。

 5限は専攻問わずの選択授業(もう一つ別の科目との選択で、どちらか一つを取ればよいという意味である)であり、僕は大概いつもつるんでいる別専攻の奴らの密集している辺りの座席に座るのだが、席について自販機で買った温かい飲み物でのどを潤してみても、変な声枯れは良くならなかった。授業中、問いの答えを聞かれても上手く答えられず、まだ安定して出やすい低い声で頑張って返すが結局聞き返される。そのうち周辺の友人たちも気づいたようで、授業終了後、寮に歩いてみんなで戻るときに声どうしたよ、ととうとう聞かれた。

 女の子の日が大幅に遅れているという事もあって。そうだったらいいのに、何て願望もあったのだろうか、僕は何の気なしにこう答えてしまった。

「さぁね、よくわからんけど声変りじゃない?」

 ・・・・あ。

 言ってしまってから、しくじったかな、と僕は内心自分に舌打ちした。いくら普段から性別迷子という扱いを普通にしてくれる彼ら相手だけれど、一応「わたし」は「女子」な訳で・・・。ここでしーんとなられたら嫌だけど、ああもう、誰か、「お前女子だろ」とかもうそんなんでいいからさっさと突っ込みを入れてくれ!ぎぇぇぇえ!

 一人がお前なぁ、と口を開く。僕、耳をふさぎたい衝動に駆られる。

「その歳で声変りは遅ぇだろw」

 ・・・はひ。

 ・・・ふは、そう来たかよ!

 そういった奴も、別に何か思惑があった訳ではなく、ただ「僕の発した言葉」に対してそのまま「思ったことを返した」だけのようで、僕も、周囲も、大爆笑だ。確かにそりゃそうだ。この歳で声変りは流石に珍しすぎる。僕が笑われたのは、「そんなことそもそもお前に起こる訳ないだろ」という事ではなかったのだ。

 当然、彼らは僕の体が男の子だとは思ってはいない。だが、「女子である」という情報は踏まえながらも、僕を交えて語る目線は「男子」であるらしい。でなきゃ、あの場面で「遅いだろ」という突っ込みは多分すぐに出なかったはずだ。

・・・全く以て、幸せだなぁ。ケラケラ笑いながら帰途に着くさなか、男の子になれる訳じゃなくたってこういう状態がずっと続けばいいのに、なんて夢を見た。まぁ、夢は夢だからこそ、素敵なのだけど。


 結局、夜には無事遅れていたモノがご到着したので、僕の「そうだったらいいのになんていう願望」は見事打ち砕かれたわけだが、頭の中もそうだけれど、結局ハードの健康も大事な事だ。身体は資本だっていうしね、というかそれよりも、いちいち溶接の実習を一日終えるたびに全身の筋肉が痛くなることの方が大問題だ。運動不足、どうにかしないとね。

 ともかく、そういう事がありました、って言う話。落ちという落ちも無いけれど、ちょっとした幸せでした。

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