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凡人の生き方 借金1000万への道 3

Image by Olia Gozha

将棋を続けました。

しかし父には勝てず、とにかく強くなりたかった。ある日母が「将棋やってるところ見つけたけど、行く?」と言ってきたので迷わず行くと答えました。

場所は駅近の個人の居酒屋(えびせや)。夫婦で経営してる個人のお店でした。いつもの常連客のおじさんたちが通うような感じの小さなお店で、色々なお店の人と出会うきっかけになったお店。みんな焼き鳥を食べて、お酒を呑んで、タバコを吸ってる。そんなところに母は自分を連れて行ってくれて、店主のおじさんと一局将棋を指しました。強かった。当時の僕からしたらちゃんと将棋をやってた人で、アマチュア四段の段位を持ってる方が神のような強さに感じました。

ここで指し続けたら絶対強くなる、

そう思って毎週土日はえびせやに通い始めました。昼二時間、夜二時間1日4時間土日は指し続けました。めちゃくちゃ楽しくて時間はいつもあっという間に過ぎて、1日が終わります。仲良くしてくれるおじさん友達がたくさんできて、学校の友達と過ごすより、こっちの人と一緒に過ごす方が楽しくなっていました。

サラリーマンの人、小さな会社を経営する社長さん、年金暮らしのおじさん、お酒が大好きなおじさんたち。酔っ払って話すおじさんたちの会社の話、仕事、女、若い時の話、どれもこれも話が面白く、いつも前向きな話、オヤジギャグばかりで人生が楽しそうな大人たちをみて、僕もこういう楽しく生きれる人になりたいと思いました。

「君は将来何になりたいんだい?」

「将棋のプロになる!」

大きな夢を持つようになりました。

好きなことで生きていく。

これで行こう。そう思った小学4年生でした。

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