事務机に生徒の落とし物の小銭が入っている。
もう何年も経って誰の物かわからない。
1円玉、5円玉・・一枚だけ千円札も。
中にはkids携帯やICOCAカードまで。

誰の物か一々調べている暇はないので、
デスクの中に集めて入れたまま。
生徒の一人が仕事の手伝いで
事務所内に入った時、
その「お金」を見つけて

落とし物で、誰のかわからんから
元に戻してと声をかけた。
が、
その生徒が帰宅した後、
引き出しを開けると

速攻本人の携帯に連絡。
母親には「確認事項があるので
すぐに折り返し連絡してください。」
と電話すると、
折り返し本人から連絡あり。
「デスクの千円、間違って
持って帰ってない?」と、
万が一ただの疑いで
傷付けては話にならんので

「あ、なんか知らんけどあります。」

明日必ず返却するよう伝えると、
「ハイ!」と返事は非常に良い。
で、翌日返却を求めると
鞄を開けて
「あれぇ~??
入ってたけど、ないわ。
あ、家にあります!
鞄から物を出した時
多分落ちたんやと思う。
絶対家にあります。」と

これは氷山の一角であり、
この生徒は今までも
こうした誤魔化しを糧に
目先の安易さに
手を染めて生活している。
塾に行ってきますと言って
家を出たまま
塾の入り口付近で
遊んでいたり、
母親と喧嘩して、
行方不明になったり。
「嫌」と感じたことから逃げ、
「快楽」に逃げ、
嘘で塗り固めた自分を
誤魔化しながら生きる。
どんなに能力が高くても

行動に移したらアウトなのではなく、
心の中で思考しただけでも

例えば、あなたが
車の運転をしていたとしよう。
前を走る車がノロノロ運転で
あなたはイライラする。
急いでいるときに
これをされると、かなりイラつく。
しかも追い越しできない道だったら?
ミサイルでも撃ち込んで
撃破してやろうかと考えながら

実はこれ、実際に行動していないだけで
思考の世界では実際に

他に、隣近所の知り合いが
旅行に行ってきますと
挨拶してくれたとしよう。
笑顔で「あら、素敵!
楽しんできてね!
行ってらっしゃい!」と
送り出しながら
本音は、
「飛行機落ちて事故れ!」と
思考しているなら、悪感情が

若い時は、まだ若さでカバーしているが
確実に容姿も
気持ち悪い容姿になる。
自分では鏡を見て
イケてると思っていても
やはり変なのだ。

「この世で誰が一番美しい?」
と問いかける鏡を
心の中に置いている人は
結構世の中、多いもんだ。
貴方の鏡は


