top of page

ボーダーの私が『普通』になるまでの物語⑧

Image by Olia Gozha

【私にとっての普通へ】

 

実家の近くに整骨院があったのでそこの受付で雇ってもらえることになった。

最初は覚えることもあって大変だし、そもそも7年間、社会との関係を経ち続けていたから、気持ちもいっぱいいっぱい。

 

だんだん苦しくなり、つらくなった。

 

ストレスで過食・嘔吐もひどくなり、行きたくない衝動から睡眠薬を大量に飲んだ。

 

やってしまった、、、

 

朝起きても意識がもうろうとしていて動けない。

目がまわる。

身体も思うように動かない。

 

母親に仕事場に電話してもらうよう頼んだが断わられた。

当たり前だ、、、

 

自分で院長に電話をして謝った。

 

今までの私だったらそのままバックレていただろう。

 

ただ、アルバイトをはじめるときにも決めたルールがあった。

それは「クビになるまで自分からは絶対にやめない」

 

そうやって何とか続けることができた。

 

 

その後は他の仕事もやりたくなり、事務の仕事をはじめた。

 

慣れない電話対応とパソコン業務。

怒られることも多く、精神的にしんどかった。

また過食が増えた。

毎日のように泣いた。

でもここでもルールは守った。

 

「クビになるまではやめない」

 

26歳くらいまでは過食・嘔吐も続いた。

 

ただ、徐々に過食の頻度は少なくなり、いつのまにかなくなった。

 

私の感覚からすると、まずは忙しくなり過食をする時間が少なくなった。

今までは夜眠れないことが多く、不安になり、過食をするということも多かったが、事務の仕事をはじめてからは疲れてすぐに眠れるようになった。

 

私の睡眠障害はただ疲れていなかったからなのか・・・?と思うほど。

 

「多忙になるから過食がなくなる」そんな単純なことではないと思うが、脳と身体を健全に疲れさせることは必要なのかなと思った。

 

あとは、仕事をすることで少しづつ自信がついていった。

「普通」の生活を送れていることが嬉しかった。

雑用でもなんでも必要とされることが嬉しかった

 

やはりこの辺りが一番大きいんだと思う。

 

今は、心理学の勉強やヨガをしていく中で、最終的には「ただここにいるだけでいい」

 

特別頑張らなくても、何かをしていなくても別にいい。

 

生きているだけ。それでいいと思う。

 

ただ、頑張りたければ頑張ればいい。そんな感じだ。

 

今の私は頑張りたい。だから頑張る。

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

フリークアウトのミッション「人に人らしい仕事を」

情報革命の「仕事の収奪」という側面が、ここ最近、大きく取り上げられています。実際、テクノロジーによる「仕事」の自動化は、工場だけでなく、一般...

大嫌いで顔も見たくなかった父にどうしても今伝えたいこと。

今日は父の日です。この、STORYS.JPさんの場をお借りして、私から父にプレゼントをしたいと思います。その前に、少し私たち家族をご紹介させ...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、○○がない仕事だけはしたらあかんで!」こんにちは!個人でWEBサイトをつくりながら世界を旅している、阪口と...

あのとき、伝えられなかったけど。

受託Web制作会社でWebディレクターとして毎日働いている僕ですが、ほんの一瞬、数年前に1~2年ほど、学校の先生をやっていたことがある。自分...

ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話

爆速で成長していた、ベンチャー企業ピクシブ面接の時の話はこちら=>ピクシブに入るときの話そんな訳で、ピクシブでアルバイトとして働くこと...

bottom of page