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偏差値27.5からの大学合格 その2

Image by Olia Gozha

一般推薦受験!

 そんなある日、担任に廊下で呼び止められた。

 「青山学院の経営の指定校推薦枠がある。お前どうだ」ときた。

 「経営学部かぁ・・・。経営って何勉強するんだろう? わかんないなぁ。でも、青山学院かぁ。」
 

 我が母校はミッションスクールである。

 ミッションスクールには、ミッションスクール同士で、例えば青山・上智・立教などのキリスト教系大学に指定校推薦枠があるのである(ちなみに、私の兄はこの枠で大学へ進んだ)。

 受ければ合格は確実。

 しかも青山学院・・・一般受験では絶対に合格できないレベル・・・ああ青山。「一応一晩考えさせて下さい」「おう、明日な」

 一晩考えた結果、やはり自分の学びたいことをするために国文科に行こうと思った。青山という魅力は捨てがたいけれど・・・。この時、大学卒業後のことまではあまり考えていなかったこともある。それ故に、大学では好きなことを学びたいと思ったのである。 

 翌日、担任にその旨を報告した。「そうか・・・残念だなぁ。」

 でも私はあまり残念ではなかった。

 しかし、この件は数週間後の保護者面談で親にばれる。

 「もったいない」。

 青山学院の理工学部長は父の大学の同級生だったらしい。「何で」。

 そう言われてもねぇ。文学と歴史と音楽以外は興味もないし、イメージもわかないし・・・。
 ただ、この件で私は自分の成績(評定平均値)を知った。なら、推薦でどこか受けてみようかと思った。いろいろ探してみると、都留文科大学の国文科、文教大学の教育学部国文科が受験できそうである。

 ただ、都留文科大学は、受験資格の評定平均ギリギリで、これでは危なそうだ。というわけで文教大学にした。

 吹奏楽部もあって全国大会に出場もしている。

 やる気がわいてきた。教室で願書を見ていると、隣の席の「K」(陸上部、投擲で関東大会出場)が、「いいなぁこの大学。あ、おれも推薦で受験できるじゃん。じゃあ、おれは人間科学科受けるから、願書頂戴」ときた。
 

 結果、自費で買った願書で受験した私が落ち、私の願書をもらって受験した「K」が合格した。何かが狂い始めていた。

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