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偏差値27.5からの大学合格 その1

Image by Olia Gozha

第1浪 国文科志望

 大学受験。5歳年上の兄に言われた「高校入試の体験を基準にしても比べものにならないよ」
  かく言う兄は、推薦で大学に進んだ。それも指定校推薦。
 

 所属している吹奏楽部は9月の定期演奏会をもって引退である。

 夏休みは練習、そして合宿。その合間をぬって(部活はさぼっていない)代々木ゼミナールの夏期講習に通った。生まれて初めての塾体験である。

 引退後は週に2日通った。英語と国語の単科ゼミを受講した。世界史は自力である。山川の世界史教科書を見ながら、授業中に世界史の先生が受験時代に使用したという問題集をやった。


  国文科志望を決めていた。経済、法律、政治という学部で何を学ぶのか全然イメージできなかった。

 ただ本を読むことが好きで、遠藤周作にはまっていた。彼の著作から、隠れキリシタンの存在を知り、日本にキリスト教がどのように伝えられたかを知った。

 両親がクリスチャンであったことからキリスト教を知り、また吹奏楽部で音楽に触れ、西洋音楽を日本人が演奏することの問題などを意識していたこともあり、東西交渉史や比較文学・比較文明に漠然とした興味を抱き、歴史か文学かで悩んだ結果、某国立大学工学部出身の父の「男が歴史で飯食えるのか」の一言で国文科にした。

 ま、文学の方がより広い領域をカバーできるだろう、という自分なりの計算もあった。

 大学のパンフレットを見て「哲学」「倫理学」などの授業を早く受けたい・・・とため息をつきながら苦手の英語の問題集に取り組む日々であった。ちなみに、後に教員になるなんてことは、全く意識の外であった。

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