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「生理が来ない。」と思っていたら難病でした はじまり編

Image by Olia Gozha

25歳になったばかりの冬。

「あれ。生理きてない。」と気付いたのが始まり。

3年半付き合った恋人と別れたばかりで、月に1回の生理がこないことをめんどうなことが減ってよかったとしか思っていなかった。

それから、しばらくして酷い倦怠感が全身を襲う日が続く。駅から徒歩4分の場所に借りた1Kから駅まで歩けない。どうしたのかな私のカラダ。

もしかしたら、生理がこないことが関係しているかもしれない...。

自宅の近くの産婦人科を受診して、生理不順と全身倦怠感の相談をする。生理が3ヶ月来ていないと無月経と診断される。そのころ、すでに生理がこなくなって4ヶ月ほど経っていた。受診と同時にホルモン剤を使って生理を起こす治療が始まった。

会社へは這うように毎日通っていた。田舎出身で満員電車が嫌すぎてメンタルやられているのかと思って徒歩でも差し支えないときは歩いたりしていた。だるいので本当にゆっくり。亀さんスピード。ホルモン剤の影響も相まってカラダは鉛のように重い。

大丈夫。大丈夫。きっと、すぐ治る。ただの生理不順なんだから...

そんなことを考えながら、生理が来るのを待っていた。

無月経の治療は、何ヶ月間かホルモン剤で生理を起こし、ある月にホルモン剤は使わず、自力で生理を起こせるかチェックする。毎回、自力で生理は起こせない。このままだと子どもは難しいかな...。

大学生くらいから、漠然と結婚して子どもをもうける未来ビジョンを持っていたので、この事実に気付いてかなり凹む。3年半付き合った恋人とわかれて半年くらい。この人でなかったんだという悔しさと重ねて思い描いていた未来が崩れ、気付いたら泣いていることが多い。

友人に相談すると「ちょっと生理が来ていないだけでしょ〜。」とあっけらかんと吹き飛ばされた。そうだよな。ちょっと生理が来ていないだけだ。そう言い聞かせて、自力で生理を起こせなかった今月の無月経の治療はホルモン剤を使って生理を起こす月に入る。

そのころ。カラダの重さは毎日どんどん重く感じるように。さらに、体重計に乗るとプラス3kg。あれ。通勤で歩くようになったのに。どうしてだろう。26歳。容姿を気にしたい歳頃。気になる。

それから、淡々と無月経の治療を続け。何ヶ月か1回、自力で生理を起こす月がやってきて。生理を自力を起こせずに、月日は流れる。

とある日。いつもより、かなりカラダが重い。部屋の端から端までいくのでやっと。ついに倦怠感で部屋の外にでることができなかった。

1人暮らし。働かないと生きていけない。それでも、カラダが動かない。

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