top of page

13/6/25

5年付き合った彼女が、突然NYに渡米して消えたって話について 別れ=失踪篇

Image by Olia Gozha

5年という歳月

彼女と付き合って半年ほどして、一度別れたことがあった。

まぁ、よくある話し。

その間に、ボクに好きな人ができたって噂を聞きつけた彼女から電話があり、なんだかんだで復縁。今なら、その恋愛ゲームみたいな流れはなんやねん!!って突っ込みたくなる。

その後は、別れることもなく、ただ時が流れた。


ちなみに、ボクは大学二回生になる前に大学を中退し、父の跡を継ぐべく、税理士を目指して専門学校に通っていたものの、この税理士って試験は想像以上にレベルが高くて、正直まいってた。生半可なレベルやなかった。

一方、彼女は何の理由か分からんけども、大学近くの部屋から離れ、豊中は伊丹空港のすぐ近くに引っ越した。彼女曰く、防音が理由やとか。確かに空港近くの物件やから防音はいいやろうけども。。。

実は、大学を中退した年の秋には実家が京都の伏見から滋賀の雄琴へと引越しをして、伏見→吹田が、さらに遠く雄琴→豊中という中長距離恋愛になってしまった。

この時がすでに別れの予兆やったんかも知れん。でも、仲良くやってたしなぁ。


あっという間の5年間

19歳で付き合い始めて、気付けば23歳。

その時、ボクは24歳を迎えようとしていた。

この頃は、お互いに連絡を取る回数も減ってて、しばらく会ってへんかったような気がする。多分1ヶ月とかは会ってなかったんちゃうかな。

それでも、さすがに彼氏の誕生日やで?なんかサプライズでもあるんちゃうかとか思って、前日の夜を過ごしてた。でも、日付が変わっても音沙汰なし。

まさか自分から「オレ、今日誕生日やで!!24歳なったで!!!」なんて言えるほどヒョウキンなオレではなく、不穏な空気を感じながらも、友達らに電話しては苦笑い。

そして誕生日当日の朝を迎える。

もちろんメールすらない。

なんやこれは?!!

忘れてたなんてことはないやろ。。。

なんかあったんか?

オレから連絡せんことに怒ってるんか?でも、オレの誕生日やぞ??

などと色んなことが頭を過ぎる。も、結局誕生日は終わりを告げ、無情にも太陽は次の日を告げてしまった。

もちろんメールなど一切来ないまま。


そして、彼女は突然のフライト

誕生日翌日の、まだ夜の帳も降りてない、明るい時間帯。

ついに彼女から電話が来た!!

キタコレーーーーーッ!!!って感じで、電話に出る。

そりゃ嬉しいよな。だって彼女やもん。

※ちなみにここからの会話は、うろ覚えを着色しています。アイコンは彼女ではありませんのであしからず。


彼女「誕生日おめでとう。」

オレ「ありがとう。ってか何してたん?」

彼女「ごめん。実は引越しの準備で忙しくて、最近連絡できてなかった。」

オレ「え?引っ越すん?」

彼女「うん。」

突然の引越し宣言。聴いてないんですけど??と戸惑うオレ。。。。


オレ「どっ、どこに???」

彼女「私、歌の勉強しにNY行くねん。」

はぁ??????????????????????????????????

いや、まったくもって意味不明過ぎて、頭の中はとりあえずパニック。

この時、理解できたのは、「ニューヨークに行く=オワリ」ということだけやった。


彼女「税理士の勉強、頑張ってな。」

オレ「うん。。。頑張るわ。」

彼女「もう飛行機の時間やし行くな。」

オレ「わかった。。。がんっ、ばってな」

って、え?飛行機?もう今から経つんですか???へ????

パニック状態の頭の中は、さらにパニックに。

電話を切ってからしばらくはパニックやらショックやらで大泣き。

ひとまず気持ちが落ち着いてから、友人に連絡をして「オレを慰める会」をオレ主催で開いてもらいました。


今から振り返ると。。。

あの電話の時、ボクが冷静でいられたなら「行くな!!」って言えたんか?

もしくは、言って欲しかったんか?なんて考えたこともありますが、女性的にはどうなんやろ??

ただ、あの状況下で冷静に判断するのは難しいで。

やって、24歳の誕生日の翌日で、そんなプレゼントあり!!?

伊丹空港の近くに引っ越したのもこの日のためとか?って勘ぐってしまうで。



あの日以来、ボクは彼女の行方を今も知らへん。

本当にNYに旅立ったのか、実家の徳島にでも帰ったのか。

今は結婚もしてるのか。子供もいるのか。

何も知らないし、別に知ろうとも思わへん。

あの時に彼女が下した決断で、今のボクがいるなら、それは正解やったと彼女に言える。少なくとも、ボクは今幸せな日々を過ごさせてもらってるし、それは彼女のお陰やろう。


どこで誰が見てるか分からん時代やからこそ、ここで伝えておこう。

「今やから思えることやけど、24歳の誕生日(翌日やけど)にステキなプレゼントをありがとう。オレは今、幸せに暮らしてます」

チャンチャン♪

つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

フリークアウトのミッション「人に人らしい仕事を」

情報革命の「仕事の収奪」という側面が、ここ最近、大きく取り上げられています。実際、テクノロジーによる「仕事」の自動化は、工場だけでなく、一般...

大嫌いで顔も見たくなかった父にどうしても今伝えたいこと。

今日は父の日です。この、STORYS.JPさんの場をお借りして、私から父にプレゼントをしたいと思います。その前に、少し私たち家族をご紹介させ...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、○○がない仕事だけはしたらあかんで!」こんにちは!個人でWEBサイトをつくりながら世界を旅している、阪口と...

あのとき、伝えられなかったけど。

受託Web制作会社でWebディレクターとして毎日働いている僕ですが、ほんの一瞬、数年前に1~2年ほど、学校の先生をやっていたことがある。自分...

ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話

爆速で成長していた、ベンチャー企業ピクシブ面接の時の話はこちら=>ピクシブに入るときの話そんな訳で、ピクシブでアルバイトとして働くこと...

bottom of page