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節電率90%の世界へようこそ 1.3.3 ゴミ減少

Image by Olia Gozha

 ここ数年、民放テレビ各局では野球放送以外に鑑賞できる番組をなかなか見つけられなくて困っています。更に今年あたりからはその野球放送さえ見る気持ちになれない状態です。私自身が時代とずれてきているのが一つの原因ですが、他の原因をあえて探せば、放送の多くが見ても感動、知識、驚き・・・がないのです。もっとはっきり言えば番組のほとんどがゴミみたいなものなのです。この表現は制作現場で働いておられる方々には失礼なものだと思いつつも、他に良い言葉が見つかりません。

 本当のゴミは最近ではゴミ燃料といって燃料に再使用(りユース)することができますが、ソフトのゴミは燃料にもできません。

私はNHKの教育テレビはよく見るほうだと思っていますが、何年か前に、仕事と勉強を両立させている神戸工業高校定時制生徒の短歌が紹介されてその短歌を通じて彼らの生活を紹介している番組を見ました。

 労働の意味と価値、そして辛さと喜びなどを実際に体験している生徒、10代で家計を助けて一生懸命現実と向かい合い、闘っている生徒の声や姿に感銘しました。

 私も工業高校からすぐに社会に飛び出して、多くの方々と同様にそれなりに辛酸も少しなめたかなとも思いますが、彼らの方がずっと厳しいでしょう。

 私自身は高校を卒業して東洋紡に入社して、頭を打たれ、会社の国内留学システムのおかげで24歳から再度勉学できる機会をいただき、大学教育に関しては親からの金銭的な援助はゼロで過ごすことができ、今日に至っています。もし有り余るようなお金で大学に通っていても教育のありがたさは理解でしなかったでしょうし、多くの周囲の人たちへの感謝の気持ちも持てなかったでしょう。適度な貧乏のおかげで私は人間的に感じなければいけないもの、人間として会得しなければいけないものを知識以外に得られたと思っています。

 現在、教育改革が叫ばれ、また深刻な事件が多発していますが、机上の論議に加えて、立派に仕事と勉強を両立させている多くの立派な若者の姿や考えに教育改革の方向や施策が見いだせるのではないでしょうか。

 彼らは10代後半で立派に親離れしています。子供が高校を卒業しても、あるいは大学を卒業してまでも子離れできない親が多くなっている中で、また、社会人生活を開始しながら親に寄生して親離れできない若者が増加している時代に、定時制高校生の多くは実に素晴らしい生き方をしています。親を含めた他の人々の負担にならないばかりでなく、他を助ける生き方をしています。素晴らしいです。これらの学生の中から多く世の中に役立つ工夫、研究成果が出てくるものと信じています。

 このような生徒を、もっと一般的には人間を、学歴や学校の成績だけでなく、社会的貢献面、家庭的貢献面からも多角的に評価できるシステムが構築され、やりなおしが可能なシステム、途中からの参加が可能な教育システムの実現することを望みたいと思います。

 話が「ゴミ減少」からそれましたが、

 ゴミというのは物という形を持ったゴミ、形は持たないけど金銭取引の対象となるソフトとしてのゴミがあると書きましたが、いずれも冷静に判断して購入すれば、そして商品やソフトのもつ寿命をまっとうさせる使い方をして、いとおしく思う心を持てばゴミの量は減らせることができます。ゴミ問題には物質的な側面以外に精神的な側面があります。

 ゴミをメーカーの責任にすることは簡単です。でもそれだけで問題は解決しません。ゴミ問題解決の最大の鍵は一人一人の心の中にあるのです。

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Image by Jukka Aalho

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