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ガソリンスタンド経営者だった夫がガンを患って木工作家になっちゃったお話その6

Image by Olia Gozha

■残りの人生、何をする?

ガンの再々発疑惑「闇の2週間」を抜けてから、ようやく落ち着きを取り戻したあと、これからの人生を真剣に考えるようになりました。

会社は不動産賃貸業として舵を切り、わたしたちは会社からの給料で生活できていました。

息子は2歳。

まだ幼稚園にも行っておらず、家族3人のんびりと人生の夏休みのような時間を過ごしていました。

生活の基盤はあるとはいえ、心もカラダも充電されると、人ってまた立ち上がりたくなるのですね。

ずっと遊んではいられない。

大きくなる息子に、仕事をしている姿を見せたい。

夫はこれからの人生を模索し始めました。

残りの人生を意識すると、これまでの人生で叶えられなかったことに光が当たります。

美大に通い、卒業後はデザイナー、イラストレーターになりたいと思っていたのに、父親から家業を継ぐために戻ってくるよう言われて途絶えた夢。

そのくすぶりは夫の中に残っていました。

闘病の合間にも木工家として活動されている方の展示会に足を運び、自分でも独学で木工を続けていたので

やっぱり物作りが好きだということが、改めてクローズアップされてきていました。

長年のブランクから絵の世界には戻れない、という思いもあり

そこに自然に湧き上がってきたのは、

自分のデザインをして形にしたい!

木工家になりたいという思いでした。

すべてを隣で見てきたわたしには、それを止める思いはありませんでした。

せっかく生きながらえた命。

今度こそ、やりたいことをやってほしい!と思っていました。

どうやって木工家になれるんだろう?

夫は調べ始めました。

独学で、木工家を名乗ることも可能。

でも、基礎を学んだ方がいいのは美大でよくわかっている。

44歳という年齢を考えると、どこかの会社へ修行をしている時間はない。

夫は、訓練校へ行くという選択をしました。

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Image by Jukka Aalho

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