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省エネ大賞 節電技術開発物語 1.1 夜の停電

Image by Olia Gozha

1.1 夜の停電

話は一気に半世紀ほどさかのぼり昭和20年、30年代となります。

昭和22年(1947年)生まれの私には小学校に入学するまでの記憶はもうほとんどありませんが、小学校時代の夜や台風来襲時にはよく停電したことを覚えています。その頃の停電への準備と言えば、乾電池の電灯よりも「ろうそく」でした。乾電池が金銭的にも比較的自由に使えるようになったのは松下幸之助氏が乾電池を使った自転車照明灯を考案された後で、私が小学校の高学年になってからあたりだと思います。

小学生向きの工作キットのモーターを製作して乾電池をつないで高速回転するモーターに驚き、回転させることだけでも楽しかった。モーターの高速回転で生じる回転軸の摩擦による焼けた油のにおいが何ともたまらない。そのモーターを使って扇風機や自動車ができないかなどと考えるのはごく自然の成り行きで、自転車にモーターのついた乗り物がある日突然手元に届くという夢を何度も見た時代でした。

この時代から少し時間が経過して高校生になった頃にはもう停電という現象はほとんど経験しなくなっていました。今から思えば日本も急速に戦後の混乱状態から抜け出してインフラが整備されていたのでしょう。

私は体質的に高校生から20歳代前半くらいまでは早寝早起きのタイプでした。学校の勉強は嫌いではなかったので朝早く起きて勉強することが多かったのです。夏であれば午前5時と言えば明るいので電灯をつける必要はありませんでしたが、秋口から冬にかけては日の出時間も遅く暗いので電気スタンドを利用する必要がありました。

いくら早寝早起きといっても周囲が暗いな中でさっと目を覚ますほど強い意志は持ってはいませんでした。そこで何とかうまく目覚めることができないものかと工夫したのが、目覚まし時計と電気スタンドをつないで作ったタイマー式点灯装置でした。

おかげで目覚まし時計の音でまず目を覚まし、同時に周囲が明るくなった環境でより確実に目覚めて勉強が開始できたのです。

このタイマー式点灯装置は高校卒業の後で社会に出て東洋紡績の高槻研究所に勤務していた20歳代にも製作した記憶があります。

これは必要な電気は必要に応じて使うということであり最も基本的な機能を備えた自作の自動節電式目覚まし装置でした。

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