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失恋と歌

Image by Olia Gozha

失恋でメンタルを痛めた私は曲で気を紛らわしている。

悲しみに浸りたいときは米津玄師のlemonといった失恋ソングが効果的だが、日常に追われているときはその限りではない。

10年ほど前にAngel Beats!というアニメがあったのをご存知だろうか?

私は当時そのアニメを見ていたが、そのアニメから派生したGirlsDeadMonsterという架空のバンドの曲に今聞き入っている。曲自体は当時から知っていたが、如何せん歌詞の意味が分からない歌が多かった。分からなかったというよりかは共感出来なかったという方が近いかもしれない。

改めて、今聞き返すと、若者の葛藤を上手く歌と歌詞に載せていると感じた。こんな自分でも共感出来る気がしないでもない。

好きな曲もあった。私は当時、そのグループの歌の1つであるlast songという歌がとても好みであった。学校に楽しみを見いだせず、なんのために生きているのか分からなかった自分にとって、「生きていくのは難しい」と言ってくれるその歌が大変好みであり、生きづらさや社会への不信に関して周りから理解を得られなかった自分にとって生きていく上での糧になったと言っても過言ではない。

ただ、前述したとおり、意味のわからない歌もあった。

それはMy songである。

この歌の歌詞の一節として、「泣いてる君こそ、孤独な君こそ正しいよ、人間らしいよ」と言う説があるのだが、この歌詞を卑怯だと感じていた。なんでも許されてしまうと感じたからである。

しかし、今聞き返すと、失恋し、他人を傷つけ、僅かにあったであろう信用すら失った自分の心に響いてくるのを感じている。

卑怯だと思わなくはないが、その歌詞に心を寄せている自分がいる。

あの頃と比べて自分で自分を痛めつけることが減ったことが関係しているのかもしれない。

自分で自分を駄目な人間と決めつけ、自分を言い訳の塊として定義し、皆から軽蔑されていた情けない自分を許すことが出来るようになったからなのかもしれない。

自分は成長したのだろうか?それとも自分に甘い、みっともない人間に成り下がったのか?

それは未だにわからない。

だが、自分が異人種と感じていた数多の人たちとの距離がほんの少しづつ、縮められて来ているのを感じている。

…いや、感じた気になっているのかもしれない。

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