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リストカッター母になる。

Image by Olia Gozha

春のことだ。

37歳になって、とうとう母を捨てた。

捨てたと言っても、また気まぐれにLINEが着たら、絵文字やスタンプなしの返信をする余地くらいはあるだろうが。。。

それでも、娘としての優しさや労りは心の生ゴミBOXに破棄した。

基本的に散る桜と一緒に母は死んだと思うのだ。

簡単なことだ、、、

私と私の家族、特に娘との日常を守るために、過去をもう振り返らない。


育児を誤ればいつか子供は離れていき、孫の顔は見ることができないかもしれない。

私は自身の母親のようにならないぞ!

そうだ、世の中にはプレママがひしめいて、点を取り合っているではないか。

これは一般的な家庭に生まれなかった私の、育児という名の戦いなのだ。

どうせなら記録してしまおう。


複雑極まりない環境に育った私は、幼少期から片頭痛に悩み、思春期ごろから軽く狂った。価値0と泣いた。

私の肢体には無数の切り傷がある。

カッターでつけたものだ。

血が流れるほど切ると痛くて、生きている気がしたから、自分が無能だから、誰かに止めてほしかったから、ただ暇だったから…

そんなこんなでネガティブでメンヘラ(←この言葉はあまり好きではないが、みんなにはわかりやすいだろう)な反面もあるが、今までなんとか生きてこられたの理由、それは根本は非常に明るいからだろう。

そして33歳で母になった。

神さまは実に残酷で、子供は娘だった。

子供ができて、ぐるぐるの精神が少しは楽になるかと思いきや、私はさらに迷路に入ってしまうことになった。

わからない、ママってなに?

わからない、子供の接し方。

わからない、こんなに泣いてるのに叩いちゃダメなんだってさ。


教えてほしい、だれか私に。

そう這って歩くように頑張った、頑張っている毎日だ。






 

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