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天海祐希、という生き方に惚れ込んでしまう話

Image by Olia Gozha

宝塚ファンに申し訳ありませんが、宝塚の舞台は、BSでしかみたことない。お金がないのもあるけれど、あのメイクがどうも苦手で、宝塚の女優さんにハマると、いうことが今までありませんでした。(実の妹は、熱狂的な宝塚ファンだけど)



 が。


 この天海祐希さんは、ドラマをみてからこの人の価値観、生きざま、役柄に惚れ込んでしまい、気づいたらこの人の出るドラマばかりみてしまっていました。


 私の好きな、女優さんは、基本的に黒髪で可愛い、ではなく、カッコいいハンサムガール。

 仲間由紀恵さん、菅野美穂さん、小雪さん、谷村美月さんが特に好きで、最近そこに女優さんじゃないけど、海老蔵さんの奥さんの麻央ちゃんが追加されている。

  茶髪で可愛い感じの女優さんは、可愛いけど、たぶん、私は永遠に理解出来ないようで、惚れ込んでしまうことは、永遠に、ない。作品は、みるけど。


 日本人なら黒髪だろう?!っていうのが私の考えで、私が男だったら好きになるタイプ、というのが正しい例え方だとおもう。息子にも、日本人女性でも外国人女性でもいいけど、大和撫子というか、芯をもって、ぶれない女性と結婚して欲しいと思うくらいだ。



 天海祐希さんのエッセイを、古本屋でみつけて、買って読んでみた。


 私は、気がつくと、本ばかり買ってしまう。図書館を一個まるごと自分のものに出来たらいいのに。私が大金持ちなら、自分の書庫を持ちたい。それかKindleいっぱいに読みたい本をダウンロードできたら、なんて贅沢なんだろう、と思う。



 もともと物欲もないし、実家も自営業で収入の安定しない家で育ったので、質素に生活する習性みたいなものがあり、社会にでてからも、成人してからほぼ自力で生活してきた。歯科衛生士として、一人暮らしをして、自活して。


 実家が関東にあったり、裕福なお嬢さんだと仕送りもたくさんあって、友達とランチ会ばかりする同期もたくさんいたけど、私は決められた額の中で生活、しかも本好きが災いして、友達交流も必要最低限しかしなかったので、付き合い悪いなとおもって私から離れていく友人も多かった。



 このエッセイを読んで、宝塚トップスター天海祐希さんも、似たように質素に生活して、自分の個人の時間を大切に生きており、共感しまくってしまった。それ以外に共通点はなかったけれど。大好きな天海祐希さんとちょっとだけでも価値観が似ているというのは、嬉しかった。



 自分の生き方、というのは、他人に決めてもらうものではない。そして他人の評価や周りへの影響も大切ではあるけれども、たとえば悪評だとか、陰口だとかあったとしても、本人の価値に何も傷つかないのだと、この本を読むととてもよくわかる。



 トップスターに、私は一度もなったことがないけど、今後もないけど、一人一人が天海祐希さんのように考えることは難しいのかもしれないけれど、この人の考え方もひとつの考えとして、理解できるのなら


 とても生きやすくなるのだとおもう。


 私たちはロボットじゃない。一人一人が違って当たり前なんだけれど、日本の昔から右ならえしたら右!のような軍隊のように、協調性を重んじる、いや、重んじすぎる考え方は


 これからどんどん、減っていけばいいのになと思う。


 強い個性。は、この横並び日本の社会から異質で、妬ましくなったり、同じようにしようと足を引っ張る人も出てしまうのかもしれない。




 理解してくれるのは、同じような経験をした人が多いが、あとは

 「想像力」なのかな、と思う。



 相手の立場を、思いやれるかどうか。


 だけど、自分のほしくて堪らないものを、目の前でぽんっともらえてしまう人をみて、妬むなというのも、厳しいのかもしれない。


 どうして、それが私じゃないんだろう?私は選ばれなかったんだろう?


 そう、私だって思わないことが

なかったわけじゃない。


 私も自分より可愛い外見だったり、私より収入のいい仕事をしている友人やママ友に嫉妬しないわけじゃない。


 だけど、そこで、さあ、私はそれを手にしたとこで、出来るのか?!といつも考える。

 トップスター、は、いいことばかりじゃない。目立つことで、あることないこといわれるし、噂も立てられる。その噂を信じないでとお願いしたところで、メンタルが弱かったり、自分に自信がないと相手を最後まで信じきれずに、最後は疑ってしまったりもするだろう。



 そうなったとしても、その結末ですら、トップスターは、受け入れるしかないのだ。貰うものばかりじゃない。トップにたつと、失う友人や知人もでてくる。あらぬ噂をそんなはずないといっても、不安になって、そうなの?そうかな?ってたくさんの噂をきいているうちに、真実がわからなくなって天海祐希さんから離れていくひともいただろう。




それでも、この人は

凛として、前だけみている。ついてこれない、離れていくひともいても、悲しくても傷ついても、それでも自分のもとに残る友人、知人、家族、ファンを大切に生きてきたんだと、読み終えると心にストン、と感じとるのだ。





 選ばれる、というのは、もう、才能なのだ。人間が人間を選ぶとき、それはもう魅力でしかない。

選ばれないひとに足りないものは、きっと、その魅力がただただ、出ていない醸し出されてない、としか、言えない。


 みんな、魅力は、ある。

ただ、それを、表に出せるかどうか、なのだ。出している人は、呼吸をするように自然と出てしまうのだろう。



 美人に生まれても、可愛く生まれても人望がないひともいるし、ハッキリいってそんなに可愛くなくても、愛嬌だったり、気遣いだったり、話すと時間を忘れてしまうくらい面白い子だったりすると、人から選ばれるだろう。


   


 磁石の引力のように、魅力とは、不思議な力だ。


 そしてその魅力を持って生まれても、生かせないひともいるだろうし。


 天海祐希さんは、まさに魅力をもって生まれ、それを傲らず、努力して開花させて、自分のものにしたのかもしれない。


 本は、いい。私の人生じゃないし、私の価値観じゃないのに、読むことで、その、価値観を人生を疑似体験してしまう。



 素敵な人生に、触れたものだ。素敵な本を読めたものだ。心が、温泉に浸かったようにポカポカとするのも、気持ちがいい。


 あとに続く後輩のために希望の星、になろうとした天海祐希さん。道がないなら自分で切り開く。私は泣かぬならそういうものだと思おうホトトギス、の性格だけど

 チャレンジを楽しんでいる天海祐希さんの今後の作品も楽しみで仕方ない。

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