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「育児」や「介護」の経験をすることで理解できること(ものすごく独断です)

Image by Olia Gozha

今回書くことはすごーく私の独断に満ちているのでごめんなさい。(^^;

たまたま自身が育児(途中でドロップしました)や介護の経験ができただけのことでそれだけのことです。

しかし、ふと自分を振り返ったり、周囲の人を見てみると思ったことがあったのでそれを書きます。

私は育児も介護も大変な経験ですが、機会があれば、経験されることをおすすめします。

私は結婚も離婚も経験しましたが、他人ではあるけれど、しょせん大人とのコミュニケーションはちょろいです。言葉も通じますし、けんかもできますから。そうなる理由が明解だったり、少しわかったりの状況だからです。

育児や介護を経験したことで私が見えたこと。

それは「世の中、自分ではどうしようもないこと、どうにもならないこと」を知ったことでした。

経験しないとパッと感覚が湧かない自分にとっては育児、そしてその後の介護は衝撃でした。


まず育児。

子どもはまだ自分のお腹の中にいる時は自由がききます。

無理しなければ行きたいところへ行けます。

それがどうでしょう?

出産した直後から数々のミッションが襲ってきます。

本当は何よりもかわいいんですけどね。 (^^)

でも母乳が出るか出ないか、子どもがおっぱいをうまくくわえてくれるかなど、初産、病院で他のお母さんがいたりするとわからないことだらけだったり、どうしようも無いことで比べてみたりして。

落ち込んでみたり悩んでみたり。

おむつの替え方ももちろん初めて。おふろも初めて。

そして出産後にはけっこうママにダメージが来ます。

膝が痛くなってみたり、歯が悪くなったり、頭髪がごっそり抜けたり。

そんなママが体調の悪いなか、子どものめんどうを見なければなりません。

私は今で言う「ワンオペ」でした。

何も話せない子どもと日々格闘する、ずっと向き合う、2時間も睡眠がとれないなどそんなこともありました。

「社会から取り残されている」、「孤立している」という思いもありました。

目の前の子どもは何をしても泣き止まないことがあります。

おっぱい?おむつ?熱?

何をどうしても泣き止まないんです。

そういう時は立ったままゆすりながら眠るのを待つしかありません。

「もう寝たかな。」と思って自分が座ったり、ベッドで寝かそうとするとまた泣いてしまうこともあります。

その繰り返し。

私は本当に適応が遅かったのですが、なにか自分の中でやっとひと息つけたのが、生後10か月になってからでした。

自分はというと母乳だったので、ちょっと長い時間、授乳していないと張ってきます。それがたまらなく痛いんです。

これらのことがあって思いました。

「大人どうしってラクなんだなぁ」と。


ざざっと書いてしまいましたが、次は介護。

現在は社会的にも育児に関する制度はひと通り整い、介護はこれからといったところだと思います。

企業の介護に関する制度はまだまだです。

ややもすると経験をしたことが無い人たちがつくる制度だったりするものだから「え?」と思うこともありました。

「現実的には制度を利用できないよね。」というのが率直な感想でした。

介護は経験されている方は理解されていることと思いますが、「未来」がどうなるかわかりません。

いつどうなるかが未知の世界。

想像しようにもできない世界。

スケジュールを描こうとしてもまったく通じない。

これが育児との決定的な違いです。

私は育児の時も思っていましたが「仕事のほうがよっぽどラク」でした。

ましてやお金がもらえるワケですから。

仕事でいうタスクなんか山ほどあって。優先順位なんて言ってられません。

とにかく目の前のことをやっていくしかないんです。

在宅では容態の急変。施設からは病院を受診させてくださいとの連絡。

携帯電話を手放せませんでした。

気づいたら留守電が何件も入っていて、夕方にひたすら折り返す時もありました。

もうこれも自分ではどうにもコントロールできないこと。

あまりにも半休や突発休が多くて、上司に怪訝な表情をされることもありました。

あの時はつらかったです。(泣)


ま、でもこれらの期間の中で自分がもう1つ気づいたことがありました。

周囲の人を見た時に。

もうここからが本当に私の独断になります。ご容赦を。

世の中には育児も介護も経験していない大人がいます。

職場の人にもけっこういると思います。

そういう人たちを自分が見た時に「人生、うすいな。」と思いました。

「ぺらん」としているというか「悲哀」が薄いんです。

「凄み」も違ってくるかな。

生きていく覚悟もだな。

あと他人のことを慮れる力。これは圧倒的に違ってきます。

人の話をどんなに聞いている人でも当事者でないと味わえないんです。

この感覚。

薄いのが良い、悪いと判断するつもりは毛頭無いのですが、自分は経験できて良かったなと。


余談になりますが。

私の弟夫婦(子どもはいない)は介護にいっさいかかわりませんでした。

「仕事が忙しい」といつも避けて逃げていました。

本人たちはラッキーだったぐらい思っているかもしれません。

ラクできたな、と。

なんかでも弟夫婦たちと話していると価値観や思考回路が違うんです。

ちょっとズレてる感が。。。


あなたはどういう人生を選びますか?!


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私はカウンセリングを実施しています。

ご興味がありましたらこちらをご覧くださいませ。(^^)/

https://hatarakucounseling.com/



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