あの人、あのランニングマシンで走ってる主婦ねぇ
オレ、食うた
え…?
この告白というか自慢をしてきた男は、20代半ばくらいのトレーナーだったが、手当たり次第に客と寝ていた。おもに主婦が多く、ほんと主婦キラーだった。
とにかく彼は女と寝ると、関西弁で「食うた」と自慢する…
見た目といえば、当時流行りだった、サーファー風のロン毛で、爽やかなのか暑苦しいのか、男前なのか雰囲気だけなのか、すべてにおいて微妙~な男だった。でもなぜか年上にはウケた… 今でいうEXI〇Eにいそうなタイプというか…
あの、ピンクのウエアーの主婦も、ストレッチしてる新婚の女も食うた
彼は、客だけでなくスタッフにも手を出していた。私の同僚もちゃっかり手を出されていたのだ。
申し遅れましたが、私はこのスポクラのトレーナーからフィトネス業界に足を踏み入れた現役ヨガのインストラクターです。
ヨガのイントラ歴だけで13年目になるのだが、ベテランでもなければ新人でもない、扱いにくい中堅クラスといったところだろうか。
なんというか10年以上この仕事していると、それはそれは、いろ~んな人にお会いする…
例えば…
いつも、ぬいぐるみを持ってきてマットの横にチョコンと座らせレッスンを受ける30代の男性…
ホットヨガの暑さで歯を食いしばりすぎてマウスピースを作ってきたおばちゃん…
背中に昇り龍を背負ってるバレリーナ…
プールのコーチの股間をまさぐる貴婦人…
生徒に片っ端から手を出すトレーナー… etc…
ここから先は、私自身や周りの出来事なので、すべてのイントラに当てはまるとは限らないが、こんな人も居るんだな~ と気軽に聞いてもらいたい。
白鳥婦人の話
昼間のスポーツクラブは、老人や暇な主婦が多いのだが、意外に人気を集めていたのは、アクアビクスなどのプールメニューだった。
なぜかコーチはみんな、これでもかってくらい小さい水着を着ていたのだが、べつに触て欲しくて着ているつもりはないだろう… しかし目の保養にしていたご婦人は多かった。
「あ”--ー もーーー 今日も触られたーー!!」
と、いつもだるそうにぼやくコーチがいるのだが、どうやらレッスン中に水面下でナニを触られていたらしい。
へ~ そんなことする人ホントにいるんだぁ~
それを聞いた私は、プールの監視を任された時間に、気にしながら見ていたのだが、一体いつ触られいるのか誰が触っているのか、さっぱり分からなかった。
でも、コーチは毎回触られボヤいている。
とかなんとか言って本当は嬉しいんじゃないのぉ? とも思ったのだが、本当に全身の力を抜かれた様に脱力し、うなだれながら毎回ボヤいている… あまりに気になったので、誰に触られているのか聞いてみたのだが…
これまた意外や意外! そんな事をするとは、まっっったく思えないような、お上品なご婦人だった。 ペロ~ンと触ってくるときもあれば、ムニュムニュしてくる事もあるらしい。
そんなことを聞いてしまったら、その瞬間をキャッチしたくて仕方ない!
プールの監視の時間はチラチラ見ていたのだが、ご婦人がコーチのそばを横切ることはあっても、いつ触ったかまったく分からない… なんなら触られた瞬間に合図してくれ!
水上では品よく…水中では激しく… まるで白鳥のごとく…

あまりにいつ触っているのか分からないので、もしかしたらコーチが嘘ついているのかも?と半分疑いはじめていたのだが、そのコーチが入院してしばらく来なかった時に
「ね~ あの〇〇コーチ最近見かけないけど辞めちゃったのぉ!?」
と白鳥婦人が話しかけてきた。私が白鳥婦人と話したのは、それが初めてだったと思う。白鳥婦人はかなり残念そうに聞いてきたので、やっぱりコーチが言っていたことは本当だったんだなぁと思った。
ムニュムニュする相手がいなくて寂しいのか、寂しいからムニュムニュしていたのかは、分からないが、コーチが1か月ぶりに復活した時の白鳥婦人のムニュムニュは、それはそれは激しかったに違いない。
インストラクター・トレーナーの特徴
・自尊心が恐ろしく高いが、意外と細かいことを気にしてしまう
・プライベートは地味
・でも、見栄っ張り
・性欲が強い
・M(レッスンがSの人ほど)
・自分に厳しいが他人にも滅法厳しい
・うそ、自分には意外と優しい
・動物には常に優しい
・喫煙率が高い
・たまにいる極道の妻
・社会不適合者の集まり(ほかの仕事が務まらない)
・上のイントラと責任者がデキている