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善良なクレーマー

Image by Olia Gozha

僕の父は経営者でしたが、引退してからひたすら人のために生きようとしました。「忘己利他」と書いた自書の文章と達磨の絵を描いたカードを公園で配って啓蒙していました。又、「宗教を切る」という本を自費出版し全国の大学や図書館に送っていました。これは一見いいことをひたすら行っているように見えますが、もらったり送られたりした側の反応を考えると、迷惑なことと、息子の立場ではごめんなさいな感じです。日常では、レストランでジーンズをはいているピアニストの服装が店に合わないとか、味を濃くした方がいいとかを店の人にあえて言っていました。あげく、スピード違反の検問で止められた時、「この場所でこの方法は良くない」と、警察にさからい、一般人のためにならないと、半年以上戦い、結果不問に付されました。そんな父は悪気のない人ながら「善良なクレーマー」だと思います。




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