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3年間好きだった人が後輩と行為を済ませていた話

Image by Olia Gozha

高校一年生の時から好きだった、同じ部活のNさん。とても明るくて一緒にいてとにかく楽しかった。家が近いこともあり、よく部活帰りが一緒になることもあった。

3年生の卒業式後、告白した。

しかし結果はダメだった。相手は親友の感覚で、自分のことを恋愛対象として見ていないらしかった。

その後、中学の時から仲の良い別の女子と話をする機会があった。Nさんに告白したことも、ずっと好きだったことも、その結果振られたことも伝えた。

その時、驚くべきことを聞かされた。

Nさんは、同じ部活の1年生の後輩と行為に及んでいたらしい。その時期は部活の3年生が引退し、受験勉強に備えようとしていた時の頃。同じ3年生が受験のために必死に勉強をしている中で、そんなことをしていたとは知らなかった。

恋のABCとはよく聞くが、私は個人的に学生の間にその全てを済ませてしまう人を軽蔑してしまう。

Nさんにとって後輩が本当に大切な人だったのか、後悔はしないのか、後輩を放置したりしていないか、そもそも人としてどうなのか、3年生として正しいことなのか…

自分を正当化するための言い訳をとにかく考えた。でもそれは単純に嫉妬していたからだろう。

Nさんは、男たらしな面があった。実際、高校時代に彼女にどれだけの彼氏がいたかは分からないが、片手で収まるものでは無いだろう。私はそれを了承したつもりで好きだったが、後輩と既にそのような仲になったという話を聞いて、さすがに平常心を保つことができなくなってしまった。

現在、大学に入るための準備をしている私ではあるが、Nさんとは距離を置いている。同じ部活、同じクラスだった彼女とは、正直今は顔を合わせたくない。

相手は私がその話を知っているということ自体知らないだろう。話をしてくれた友人(女子)は、Nさんにその事を口止めされていたらしい。

しかし、そのことを知って逆にスッキリした。

いかに自分が今まで適当に扱われていたかを知るいい機会になった。Nさんにとって、自分を好きでいてくれる私のような存在は実に都合がよかっただろう。だから告白を受けることなくキープの立場にしたのだと思う。

友人(女子)とは今も仲良く、来年は一緒に縁切り神社にでも行って、悪縁を断ち切ろうかと画策している(笑)。

Nさんのような人と出会えたことは、かえっていい人生経験となった。



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