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恋も愛も歪ませて1

Image by Olia Gozha

初めて彼氏ができたのは17歳の頃、8歳年上の男性。

ちなみに初体験は16歳。お付き合いもしていない3歳年上の遊び仲間と。

何かで聞いたことがある。

「女は初めてを『あげる』か『捨てる』かで変わる」


私は明らかに後者だった。初めては大好きな彼が出来た時にするんだ!なんて思うこともなく、ただ流され、そしてその流れに乗った。そんな初体験。きっと、その時から歪んだのだろう。もっと言うなら、幼少期の自己形成過程ですでに歪んでいたのかもしれない。

初めての彼は4年間付き合った。結婚の話もたびたび出ていた。けれど最終的にはお別れをした。私が彼に触れられた瞬間に倒れたからだ。

好きだった。大好きだった。家族より家族だった。いつの間にか、異性として見れなくなっていた。私の人生で、唯一まともな恋愛が終わった。


そこからは、性に対して奔放だった。というより、必死だったと言った方が近いかもしれない。愛されることに必死だった。

言葉や行動を信頼できなくても、行為の最中は、みんな私を見てくれる。私だけを見てくれる。

生きていくために、いろんな仕事もした。デリヘルにメンズエステ、一度だけAVにも出演した。今も愛人として月の収入の半分をそれで得ている。もちろん、平行して一般職と言われる仕事もしてきた。

性を売る度に性が解らなくなっていった。恋愛相手に行為中、触られるのが嫌になった。仕事なら、触られたって仕事と割り切れる。

恋人と甘い時間を過ごすのは好きだ。

だけど、それ以上になると早く終われと思ってしまう。あなただけ気持ちよくなってくれたらいいからと思ってしまう。触られないように立ち回ってしまう。私は、女性が得るであろう快感を知らぬまま、不快感だけを味わうようになった。


私はきっと





不感症。

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