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父とレアな癌の23日間。【01】最後

Image by Olia Gozha


姉からの突然の電話

「ちょっと容体が悪化したみたい。」

と聞いて、焦ったがなんだか落ち着いてゆっくりと上司に伝え、病院へと向かった。


それこそ24時間前

見舞いに1人で行って、辛そうな父に声をかけ、「また来るけん、頑張らなよ。」と伝えて、病室の扉を出た。


それから24時間後

病院の扉を開けると、心電図の機械に繋がれた弱った父がいた。姉と叔父、そして先生と看護師が2人いた。そして先生が…

「もう少しだと思います。」と。


部屋に入った瞬間、「そっか。よしよし。」と声をかけながら入った。

父の人生が終わろうとしているのに、何故だか落ち着いてたと今更ながら思う。

意識も朦朧としつつも、動きもしない父。でも私が部屋に入った瞬間、なんだか目が合った気がした。これが最後の父とのコンタクトになった。

私が来てから、3分も経たず…父はその生涯を閉じた。享年71歳、早過ぎる死去となった。

その瞬間、私にはあの心電図の変わらない機械音だけが耳に入っていた。

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