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アホの力 5-7.アホ、次の『灯台』を見つける

Image by Olia Gozha

じゃぶじゃぶ池オープニングイベントを終え、実家に戻る帰路につく。

帰路で考えていた事…

『南相馬はやっぱ良いなぁ。俺はどうしてもここに帰りたい!』

私の身体がここまで回復出来たのも、南相馬で大事な事を学び、経験したからだ。

もし私が、南相馬に出会う事のないまま脳梗塞になっていたら、1人で身の回りの事を出来るところまで回復していなかったかも知れない。それどころか、夢も目標も失って、自分の命に自分で区切りをつけていたかもしれない。

倒れた直後は、それほどまでに心を叩き落とされたのだ。

そこから引き上げてくれたのは、南相馬の過ごしやすさ、食べ物の美味しさ、人の温かさだ。『またあそこに帰りたい』という気持ちにさせてくれ、その気持ちが『灯台』となって、入院生活を照らしてくれていたのだ。

始めは遠くに点滅していた灯台の灯が、入院生活に『甲斐』を見つければ見つけるほど、強く明るいものになっていった。

そうして今、私は南相馬の地を再び踏む事が出来た。灯台にたどり着いたのである。

 

するとそこから、新たな『灯台』が見えた。

南相馬で独り暮らしながら、仲間と共にまた色々な事を手掛けていこうという『灯台』が。

私には足りないものがたくさんある。失った身体の機能はもちろん、南相馬で独りで暮らしていくため、様々な活動をしながら飯を食っていくためのスキルやアイデア等、足りないものは多岐に渡る。

勉強のためにと、入院中はとにかくたくさんの本を読んだ。そこから「新たにやりたい事」も見えてきた。

倒れる前の私は、とにかく勢いと成り行き任せで動いてきたのだが、『みんな未来センター』という場を持ったからには、そればかりではやって行けない。みみセンをどんな場にし、どんな活動をしていくかを打ち出していく事が大事だ。

そこももう一度構築しなければならない。

こうした事を行動で整理していく事が、新たな『灯台』だ。

この日実家へ戻るのは、その新たな『灯台』を目指す第1歩なのだ。


実家でやる事。

まずはリハビリ。これは当然。実家はマンションの5階にあるので、そこまで階段を上り下りするだけでも十分リハビリになる。後は杖を片手にひたすら歩く!とにかく歩く!

次に勉強。本を読んだり、講座に参加したり、時間と金の許す限りとにかく勉強。

そしてガンガン人と会う。関東に戻って来てる時しか会えない人に会いに行く。会って縁の再構築と、学びを得る、そして世の中の流れに身体を慣らす。


だって、次週は相馬野馬追だ。

ここで南相馬に帰ってくるんだから。

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