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アホの力 4-26.アホ、新たな『灯台』を見つける

Image by Olia Gozha

入院患者が、入院してる病院で講演会&ワークショップ…痛快だった!


とてつもなく痛快だった!


『やってやったぜコンニャロー!』


ってな気分だ。とにかく素晴らしい気分だ。


『自分にもまだまだ出来る!』


と思わせてもらえたし、何より楽しかった!

病院という、ともすれば負のエネルギーに満ちがちな場所で、前例のない形で光を発する事が出来た。

これは『前向きになろう』と思わず、ひたすら『これを出来るようになりたい』と思い続け、その実現に向けてやる事を選択的にやって来た結果だと思っている。


『前向きになろうとしなかったら、結果的に前向きになっている』


という面白い状態だ。


 


さて…余韻に浸りつつも、入院生活も残すところ10日程。


入院生活は淡々と進んでいく。


この頃の私の身体の状態は、目標としていた


『右手の人差し指を伸ばして、エレベーターのボタンを押す』


事はまだ出来る状態ではなかった。

だいぶ動くようになっていたが、まだまだ実用には程遠い身体だったのだ。歩行は杖を使っていたし、右腕は肩から上に上がらなかった。


けど、倒れた時の『起き上がれない』『右半身が全く動かない』状態から見れば、夢のような回復だった。

1日9時間も、リハビリ室にこもって自主リハビリしていた成果が、自分でも実感出来るほどにバッチリ表れていた。


 


そこの病院には、「カロリーメイト」や「SOY JOY」を売っている自動販売機があった。


残念ながら、病院の食事はお世辞にも美味いとは言えなかったので、味覚の寂しさは、それら自販機で売られている食い物で満たしていた(もちろん病院には内緒だが)。

退院間近のある日、病院の中庭のベンチに座り、こっそり「SOY JOY」を食っていると、向こうから看護師長さんがやってきた。

一瞬『やばい!怒られる!』とは思ったものの、もう後の祭り状態だ。怒られても良いやとそのまま座っていた。

すると師長さん、俺が持っていた「SOY JOY」には触れることなく、こんな話をし始めた。


『うちの病院のスタッフは若い人も多いし、日々迷いながら働いてるんです。でも、『病気は待った無し』ですから、我々は迷いや悩みを解決する時間の無いまま働いてるんです。どうすれば『良い看護』が出来るか…そんな中でこの間の話は、胸に落ちるものがありました』


『若いスタッフの苦悩を、解決してあげたいんです。』


と。こんな事も話していた。


『我々も東北に何かしたいんです。その宛てが無いんですよね。』


こんな話を聞かされたら、またまたアホの持味


『思い込み』『勘違い』


発動である。

『その役割、俺が請け負いましょ。』


そんな返事をしていた。


ここでまた一つ、退院してからの私の『灯台』が見つかった。

被災地と外の地域を繋げること。


被災地で得た学びを、他の地域にもたらす事。

そのためには何が出来るのだろうか。


それを探す旅が始まる。


「つなぎ人」としての旅だ。

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