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13/6/26

ダメバンドマンの人生がMac一台で180度変わった話 ③ 完結

Image by Olia Gozha

Appleの製品はご存知の通り、美しい。

化粧箱まで美しい。


ロックをやっていた僕には、ロックスター的な先輩がたくさんいた。彼らが口癖のように言っていた言葉がある。

ロックスター先輩「ハッタリかましながら成長しろ」

ロックスター先輩「セクシーじゃないやつは出しゃばるな」

おつむのアレなシュンキは都合よく受け取っていたので、自分がイケテルと思うならそれを信じろ!という美しい言葉だと思っていた。(今も思っている節がある)

結果、この男は「セクシーだ」という理由だけでMacやiPhoneを購入した。



究極の勘違い

Macを使ってデザインを始めると、どんどん成長した。

フォントの綺麗さやインターフェース そして何より

「Mac操ってる俺ロックスターじゃん…」

と究極の勘違いをさせてくれるMacにのめり込んだからだ。



僕の好きな ある著者はこう言っている。

とある著者「圧倒的勘違いをしている人間は、強い。」

当時のシュンキは、正に勘違いの完全体だった。




この時すでに25歳

  • 就職はおろか、就活さえしたことがない

  • 散らかった部屋に住む

  • 自己中社会不適合者の

  • 25歳フリーターで

  • ちゃらっちゃらのダメバンドマン

に、立て続けに魔法が起き始める。完全体だもの。



① PhotoshopとIllustratorの基本を覚えた。

② HTML/CSSを書くようになった。

③ Wordpressに手を出し、PHPをかじり始め、jQuery等のライブラリも実戦向けだと当時どっかのブログで読んだから使った。

④ よりグラフィカルな表現やスピードを求めてPhotoshopとIllustrator上級者向けのテクニックも勉強した。

⑤このあたりでデジタルコラージュに目覚めた。

(当時作っていたコラージュ…のようなヤバい作品たち)

⑥ コラージュの素材撮りの為にEOS7Dというカメラを買った

(調べてみたら最初に撮影した写真はiPhone 3Gだった。配達されてきた当日の日付でIMG_0003.JPGという名前なので3ショット目。キモイ)

⑦ カメラもセクシーだと思ったので、年間万枚越えで撮影を繰り返し勉強した。

⑧ 7Dは一眼ムービーに向いているカメラだったので動画撮影も始めた。

⑨ 編集にも手を出してPremiereやAfterEffectsなどの加工・編集ソフトも扱えるようになったキモイ

⑩ いつの間にか大人が事業の話を僕に持ちかけてくるようになったのだが、勘違いしている僕は1mmも臆すること無く企画や戦略に参加したヤバいキモイ



平行してバンドでツアーを回ったり、普段週5以上バイトもやっていたと思うと、何か危ないものでも食っていたんじゃないかと思う。



バンドマンのネットワークで製作依頼がたくさんきた。ビギナーズラックと思ってたら、どんどん来た。顔見知り程度のアパレル会社からも来るようになった。まったく面識の無い企業からも依頼が来るようになった。ありがたかった。

バイトをやめた。



ダメバンドマンの変化が、止まらない。

Macは外観だけでなく、中身も美しいと気付いた。



情報は整理されていると時間を無駄にしないのでセクシーだと思い、メモやタスクの処理が効率化されていった。

(最近のきもいデスクトップ)



身の回りも整理されていると時間を無駄にしないので、セクシーだ。
整理整頓が好きになった。

(これも最近の写真ではありますが)



とにかくオシャレへの欲に救われた。

本当に無感動な生き方をしていたダメバンドマンだった。



色々な要因はあったけれど、こんなにも直接シュンキの頭をぶん殴ったのは間違いなくMacであったと思う。

そしてその変化を継続させてくれたのは、周囲の皆さんの助け、両親の理解、短期間でも一緒に居てくれた大切な人の存在だ。(あといつもキレイな日本の女性達)



なので、僕が作るものはいつも周囲の人達が「オシャレ」「可愛い」「キレイ」と言ってくれるモノにしたいと思っている。(きっと、コンプレックスだ)

そしてこの生産活動を「日本の文化的オシャレ度をアップする活動」にレベルアップしてさせていきたい。最終的には教育という分野までいきたい。

(と、2013年6月26日午前8時、徹夜明けのテンションで書いてみた)

長いのに、最後まで読んでいただき本当にありがとうございました!好き!







元ダメバンドマンのその後

2012年5月某日 東京 日比谷線六本木駅

「ハッ ハッ ハァ…(走る)やべぇ ちょっと遅れそう…!もしかして相変わらず…俺はダメ男なのか…!」


4番出口を出て、ホテルアイビス前を通過する。


大川 竜弥「(シュンキさん…せっかく会いたいって呼ばれてるんだから早くきて…)」


ミッドタウン西交差点を、左に曲がり、「Gaston & Gaspar」と大きくサインされたイタリアンのお店に駆け込む。



大川さんの横に…
サングラス・ひげ・スタイリッシュなジャケットの九州男児な人が座っていた。
(また別のストーリーで書きたい)




このお話に関連するリンク

・twitter - @femtic

・みなとみらい21 クイーンズスクエア - https://maps.google.com/maps?q=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%A5%9E%E5%A5%88%E5%B7%9D%E7%9C%8C%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E5%B8%82%E8%A5%BF%E5%8C%BA%E3%81%BF%E3%81%AA%E3%81%A8%E3%81%BF%E3%82%89%E3%81%84%EF%BC%92%E2%88%92%EF%BC%93+%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%82%A8%E3%82%A2%E6%A8%AA%E6%B5%9C&hl=ja&ie=UTF8&ll=35.45715,139.633454&spn=0.001396,0.002376&sll=37.0625,-95.677068&sspn=44.25371,77.871094&oq=%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%BA&hq=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%A5%9E%E5%A5%88%E5%B7%9D%E7%9C%8C%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E5%B8%82%E8%A5%BF%E5%8C%BA%E3%81%BF%E3%81%AA%E3%81%A8%E3%81%BF%E3%82%89%E3%81%84%EF%BC%92%E2%88%92%EF%BC%93+%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%82%A8%E3%82%A2%E6%A8%AA%E6%B5%9C&radius=15000&t=m&z=19&layer=c&cbll=35.45716,139.633234&panoid=HM04-fQjqYBMyHgrXsT6VA&cbp=12,217.57,,0,8.74
第一話でシュンキが事故った交差点。

・金精軒の信玄餅 - http://kinseiken.co.jp/okashi/wagashi/629
第二話でMちゃんのご両親にゲザった時に持っていたお土産。

・diffusy(ステマ) - http://www.diffusy.com/
現在僕が作っているサービス。
簡単にウェブフライヤー(ランディングページ)を作ってスピード拡散できるアーティスト支援ツール。とりあえずムービー見てください。手作り動画。

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