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第5章 バイク事故で生死の分かれ目に

Image by Olia Gozha

高校生の頃、250ccのバイクでスピード重視のツーリングにハマっていた。


その日もいつものようにバイク仲間とツーリングしていた。

もちろんスピード重視のツーリングなので、すごいスピードでツーリングをしていた。


この日も爽快感を感じながら猛スピードで山でツーリングしていた。

カーブに差し掛かった時だった。カーブで道路に砂があることに気がつかず、砂を弾いてバイクが転倒し、僕は一瞬にして宙に浮いた。

死を目の前にすると過去のことが走馬灯のように駆け巡るとはいうが、その瞬間僕の目の前に広がっている世界は全てがスローモーションになっていた。

目の前では自分のバイクが火花を散らして滑っているのがゆっくりと見えた。

このまま爆発したら俺吹き飛んで死んでしまうな、冷静にそんな風に考えていると、土手のガードレールの下に張り巡らされたワイヤーが徐々に目の前に近づいてきた。

ワイヤーに当たれば、体が切れて終わってしまう、死にたくない。とっさに僕は身体をできるだけ小さく構えた。


記憶は小さく身構えたところまでだった。


気がつくと、目の前に夜空が見えた。

「これが死後?」呑気にそんなことを考えていたら、横から「大丈夫かー!!!!」と声がした。


若干痛いが手足は動く。


「うん、全然大丈夫ー!」と、とりあえず返事をしてあたりを見渡すと、土手の10m下に僕はよこたわっていた。

身体を起こし、上に登って行って俺がどうなったのかやっと把握した。


ガードレールとワイヤーのほんのわずかだった隙間を僕はすり抜け、無傷な上に命は助かった。


本当に間一髪の経験だった。


僕が太かったら確実にワイヤーに引っかかり命は落としていたであろう。

この日以上に自分の体が小さかったことに感謝した日はないし、運が本当にいいと思った。

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