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補助金シーズンがやってまいりました

Image by Olia Gozha

三寒四温。

寒さがピークを迎える一方、寒暖の差が激しくなり、花粉症の人にはだんだん辛くなってくる今日この頃です。

この時期、日々、税金をちょろまかして人の世の生き血を啜るナントカ士にとっては、まさに書き入れ時だったりします。

世はアベノミクス、積極的な財政出動で果敢に景気浮揚策が講じられています。

最低賃金の引き上げをはじめ、法整備も進み実質賃金は上向いているようです。

それでも、なかなか市井では景気回復を実感しづらいのは、厚労省が統計をごまかしたからではなく、民間の経済活動が付加価値を生まない方向で進んでいるから、というのがぼくの見立てです。

まあ、ナントカ士という立派なシカクを失ったぼくがそんなことを言ったところでなーんの信憑性もないんですけど。

それはそうと、厚労省の不正統計。この数字を真正なものに修正するまでもなく、今の世の中の景気の悪さをわかりやすくする指標が一つあります。

それは、コワーキングやシェアオフィスの数をみればよいのです。

コワーキングにしろ、シェアオフィスにしろ、商売として成り立っているのはだーれも不動産を持ちたがらないからです。

つまり、これはコストを削ってその分の差益を利益計上するわけで、経済としては縮小均衡に向かうということです。

さて、こうした世相の中、税金をちょろまかして生きている「独立」ナントカ士の皆さんはというと、あちこちの中小企業に補助金申請の支援を売り歩いています。

補助金というのは、たとえば大きな設備投資をするにあたり、その費用の一部を国庫負担する仕組みです。

この申請業務がなかなか専門性が高いため、「補助金コンサルタント」という仕事が成り立っています。

とはいうものの、この補助金はいろいろ厄介なやつでして、総費用の2/3までしか補助しないだとか、人件費を補助しないだとか制約があります。

もともと、苦境に喘ぐ印刷業界からの要求で、設備投資の補助金が始まったと言われています。要するに、完全に斜陽産業の延命のための補助金だったわけです。

制度の建前としては、新規技術開発の為とされていますが、実態は老朽化した設備の入れ替えが99割というのがお約束。

それでも、過去に蓄積した技術を承継、発展させれば付加価値が生まれる余地は十分にあります。

そんな中、ナントカ士の皆さんはというと、ただの老朽化設備の入れ替え計画をいかに虚構の、薔薇色の未来に見せかけるかで鎬を削っている有様です。

この飾り付けテクニックが昨今発展しすぎて、例は古いですがペガサスMIX盛りみたいな状況に。

盛りはMAX、モテ度はミニマム!みたいな。

この、付加価値を生まない書類の偽装業務は、厳密には行政書士法に抵触しています。

知らず知らず、知った上でかはわかりませんが、脱法行為を働いて手数料をせしめる商売は日本の民法でも不当利得に当たります。アノ資格を手に入れるのは個人の自由ですが、脱法行為に手を染めることは巡り巡ってアノ資格の価値を下げることになるのでは?

ま、ぼくにとっては過去の話なんですけどね。

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