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起業間もない会社につけこまれるワナ

Image by Olia Gozha

今回、危うく詐欺まがいの宣伝商法にひっかりそうになったので、その体験を書きたいと思います。

ネットでも検索すると出てきますので、あえて会社名は伏せます。


一昨日の夕方、1本の電話が会社宛てにかかってきました。


私の現状は、業者に依頼し、HPが完成しているもののまだ集客のための大々的な宣伝をしていないため(近日行う予定)、ほぼ知られていません。

また今から思うと会社用のFBのビューもここ数日何件かありました。

このような状況なので、FBを見に来る人は何らかの業者と考えて間違いありません。

だんだんそのような知恵もついてきました。(笑)


というわけで会社宛ての電話もまず業者です。

内容は芸能人と対談形式で業務内容等について話をする。

その内容について後日、雑誌掲載というものでした。


当初、私はかなり有名な芸能人の方でしたので舞い上がってしまいました。

そして「雑誌掲載」という宣伝手法のところでテンションが上がってしまいました。

(ここがその気にさせるツボです!!)

その会社のHPを見ると確かに存在しています。

そして魅力的なワード、パワーワードがちりばめられています。


しかしこの電話1本で2日後のアポを取り、段取り決定。

即、その日に対談です。(まさに今日でした!!)


私は基本的に「性善説」の人間です。

脳がお花畑と言われても仕方ないです。 (^^;

いやー!だって信じるじゃないですか⁈


しかーし!昨夜(←遅い!!)。

何か良くないことを予感しました。


そこからググりました。そしたら的中☆


法的には訴えることができない詐欺ですが、悪質であるとの記載が。

やっていることが限りなく黒のグレーです。

「ふむふむ。。。」、「なるほど。」

自分で言うのもなんですが、こういう情報検索は得意な私。


途中までは電話で話された内容に嘘はないのです。

その後です。

お金をまきあげられる可能性。個人情報を抜かれる可能性。

怪しい手紙が届くようになる。


掲載されたら、私のブランドの価値が下がります。

「わ!!!危険!!!」

という結論。


夜遅くになりましたが、早速メール送信。

ただのお断りでもよかったのですが、

ムダに正義感のある私はその会社のやり方が許せない!

「かましてやろう!」と思ってしまいました。

(ま、会社にとったら痛くもかゆくもないでしょうが。)


私は担当窓口であった人に、

「〇〇さんご自身にお伺いします。○○さんは私に今回の件を勧めるにあたり、良心が傷つきませんか?○○さんのご家族にも自信をもって勧められる商品でしょうか?」

「この内容は私が以前、企業に勤めていた時にコンプライアンス研修の際に再三叩き込まれたものです。」

そしてお断りしました。


少し話はズレますが、私は看護学生の頃に先生から習った「良心に聞く」という言葉をとても大切にしています。

看護、すなわち医療行為は時に人の命にかかわることもあります。

その時の判断基準は「自分の良心に聞く」。

その行為がふさわしいものであるか?行ったことによりのちのち罪悪感に苛まれることはないだろうか?ということです。


その内容を担当者にぶつけた次第です。

昨夜の時点ではメール送信と併せて、朝一に電話をするつもりでいました。

しかし、それは行わず、相手のリアクションを待つことにしました。

実際にリアクションを見たかったもので。


結果、どうだったか?

なんのメール返信もありません。当然のことながら電話もかかってきません。


これって「クロ」ですよね⁈

ということで無事に撃退成功です。


今回のことで「オレオレ詐欺」についても考えました。

相手に切迫感を煽り、思考回路を停止させる。

そしてお金を振り込ませるのが、オレオレ詐欺の手口です。


今回も基本的には同じ手口です。

「芸能人との対談」を伝えることによって、相手を舞い上がらせて、思考回路を停止させるべく、すぐに日時設定をするというところです。


また芸能人のブランドについても考えさせられました。

かなりまともな方たちも名を連ねています。

雑誌の冒頭インタビューにも掲載されています。

内情を理解していれば、事務所的にOKを出さないことは明らかです。

それが、なぜ利用されている?!

何か芸能界の「闇」も考えさせられました。


というわけで、自分としては良い経験ができたと思っています。

そして無事にギリギリのタイミングで回避できたことが良かったです。


以前にも書きましたが、「何も用が無い人は近寄ってこない」ということです。「お金を取ることができる!」と思った時にそういう人は不自然なぐらい明るいテンションで近づいてきます。


われながらしょぼいですが、危機回避能力もそれなりに備わってきたのかなと思いました。

とくに企業に守られていない個人事業主であれば、なおさらの警戒が必要です。

今回の経験をもとに、また同じような電話がかかってきたら、毅然とした対応で臨みたいと思います。






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