高校を卒業したわたしはすぐさま社会人になった。

「なんか医療事務って響きがカッコいい！

白衣とか着てみたい」

とゆう、超ミーハー魂だけで、職場は整形外科に決めた。

メンバーは

・院長の妹でたまに顔を出すシゲ子♀50オーバー、くせ者

・正社員のSさん、めちゃ優しい人

・パートタイマージョブ ♀ 二人、めちゃめちゃいい人

だった。

ある日、一人の男性が新患で来院。

すると向こうから「小貫さんですよね？」

そう。彼は同じ中学と高校だった1コ下の

後輩くんだった。

「あー、Oくん、だよね？わたしのこと分かるんだー」スノーボードで怪我したようだ。しばらく通院することになった。

Oは気さくで明るくて、誰にでもフランクに声をかけてくる人懐こい。

しかしいかんせん見た目と態度はチャラい。

Oとは毎日通院するうち、少しずつ仲良くなっていった。

「みやこさんはボードやらないんすか？」

えー、スキーしかやったことないよ。

でも、ちょっと興味ある。楽しそうだよねぇ。

「オレ、教えるんで、今度一緒に行きましょうよ！」

この申し出にわたしは心が踊って仕方なかった。え、嬉しい。ありがとうと即答した。

そして何度か一緒にボードに行って教えてもらううちに、彼の優しさや面白さに惹かれ、わたし達は付き合うことになった。