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第2話 カミングアウトの日
パートナーのアリッサがカミングアウトした日のことを2年前に遡ぼって書きたいと思います。(長いので数回にわけて)
2016年の5月のある日、私と娘たち(当時7歳と9歳)は父の日のプレゼントを包装してました。裁縫教室で娘たちが父親のためにTシャツを作ったのです。
長女のTara:「丈が長過ぎてチュニックみたいになっちゃったね」。
わたし:「だいじょうぶ、ダディはかわいい系が好きだから」。
オハイオ州生まれ、タイ系アメリカ人の夫は、昔から女性っぽいかわいい人でした。性格は優しくおっとり。顔立ちも美しい。歩き方やふとした仕草がしなやかで、持ち物もかわいい系が大好きでした。
すると娘からこんな反応が返ってきました。
「そうだよね、ダディはトランスジェンダーだもんね」。
これがわたしたち、LGBTトランスジェンダー家族の物語りのはじまりです。事実を知らされたのは夫からではなく娘たちから。ダブルショックでした。

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