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文系女子がドイツでリケジョになってみる ―感慨のないドイツ大学卒業

Image by Olia Gozha

感慨のない大学卒業

ドイツの大学は、単位を取って卒論を書き終えれば卒業できる。大学内で卒論を書く人もいれば、企業と提携して卒論を書く人もいる。どちらにしても卒業時期はまちまちなので、日本の大学のように感慨深い卒業式みたいなのはない。とはいっても、卒業セレモニーみたいなのは定期的にあるのだが、それは人によっては卒業してから暫く後になって行くことになる。

うちの大学ではアメリカみたいな四角い帽子に、床屋のケープみたいのを着て参加する。

卒業して別のまちで就職した人などは参加しないことも多く、日本のように大勢の人が参加するものではないようだ。

私自身も大学のある場所からだいぶ離れた場所に引っ越してしまったので、面倒くさくて出るつもりが無かった上、引っ越して住所不明のために招待すらされなかった。

卒業証書も郵送だったし、なんか味気ない。

何の感慨も祝いもないまま大学生活は終わった。


卒業後

具体的な入学時の話をわりと細やかに書いておいて、だいぶ話が飛んでしまうが、学部を卒業してすぐに私はフルタイムで働き始めた。

とはいっても週に35時間である。とはいうものの、びっくりするほどの給料をもらってたりします。私の父が40代終わりのころ、たしか同じくらいの月収だったきがする。とはいっても、税金が高いので、手元に残るのは大した金額ではないですが。


なんだかんだいって、辛いことの多い大学生活だったけど、仕事の楽しさや現在の金銭的なことを考えると、大学に行ってよかったと思う。


さらに、就職しようとした時にも、エントリーを出せば90パーセントは面接に呼ばれ、こちらから応募しなくても、Xingや労働局にプロフィールを公開すれば、条件のよい仕事をヘッドハンターが見つけてきてくれるという幸運な売り手市場。

ありがたいものです。



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