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ナイナイづくし4

Image by Olia Gozha

ないないとあるあるの間

ナイナイと言っていても、ゴミだけはたまる。

掃除をすると運気が上がるとか。

で、掃除をしながら考えてみた。

何があったらいいのか。

社会的地位 別に欲しくない。

コネ 1万円札が丸めた鼻紙でしかないぐらいの大金持ちとのコネなら。

若さ ムリムリ。

能力? うーん。


残念ながら、私には超能力も霊能力もナイ。

周囲の人間(身内やら友人やら上司やら同僚やら)が、たいてい一度は人魂を見たとか、狐に化かされたとか、首吊りの幻を見たら後で本当に首吊りがあったとか、怪しい目にあっているのに、自分だけそういうことは一度もない。グループで肝試しに行って、皆具合が悪くなっても自分だけなんともない。

けれど、それなりに怖い思いはしてるのだ。

真っ直ぐな道から、左折して左折して左折して左折すれば元の位置に戻るはず。そこから右折すれば来た道を引き返すことになると思うのです。が、いつの間にか周りの景色が見たことのないものに変わっていた。交通量の多い幹線道路だったのに道幅はどんどん狭くなり、人家も少なくなり、道は山の中に続いている。山の中はなんとなく冥い。これはヤバいと思い無理やりUターンしたが、どこを走ってるのかさっぱりわからない。

信号はあるけど、町名のところが擦れていて読めない。これは怖かった。

焦って滅茶滅茶一本道を真っ直ぐ走ったら、いつの間か元のところ、左折して左折して左折したところに出ていた。


鼻をかんで丸めた紙のように、意味のない体験でした。

あのまま、Uターンせず走り続けたらどうなっていたか?

(どうにもなりはしなかったと思うけれども)








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