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孤独死を発見した (※閲覧注意)

Image by Olia Gozha

私は、昨年、「孤独死」の第二発見者となりました。


もちろん、人生初めての経験です。


この「孤独死」が1つのストーリーの「結末」になりました。


「え?! こんなことあるの?」というような話です。



どうして私が孤独死を発見したか?


これは、過去に遡ります。


私は、今、ボランティアと思っていて、マンションの管理組合理事長をしています。


この家には、「隣人トラブル」がありました。と言っても加害者のほうです。


亡くなったのは、家主の男性でしたが、本当の加害者は内縁と思われる外部から出入りしているおばあさん。


このおばあさんが認知症かどうかはわからずじまいでしたが、強烈な「クレーマー」でした。


隣には、シングルマザー(ご主人は若くして他界)で、二人の息子さんと住んでいます。


遺産はあるようでしたが、親御さんの支援は得られず、そのシングルマザーの方の稼ぎだけでした。


そのシングルマザーの方も繊細なところがあり。。。


「クレーマー」と「繊細なシングルマザー」の組み合わせです。


どうなったかは大体ご想像できるかと思います。



そのクレーマーおばさんは、シングルマザーの方が、ちょっと掃除機をかけるだけで、ピンポンを鳴らしてきて、すごい勢いで怒鳴り込んでくるというものでした。


もうお母さんは怯えていました。少しの音も出せません。


そのお母さんは、わざわざ自費で、隣接する壁に防音ボードを取り付けたのでした。


それでもクレームは止みません。


私が何回か、そのお母さん宅で、見張ったこともありました。


証拠として動画を撮りたくて。


でも証拠は取れず。。。


家主とおばさんとも接触して状況も聞きました。


そのおばさん、私と話す時は、とても鬼の形相で怒鳴り込むとは思えないような顔をしているんです。


しまいには、家主の不動産屋も巻き込むほど、大ごとになりました。


しかし、家主もおばさんもどこ吹く風で、しれっとしていて、こじれていました。


もうそのおばさんには、何度も何度も話して、


「今度、音がしたら、私を呼んで。」


と伝え続けていました。



それで3か月ほど、経ったでしょうか。


突然の出来事です。



私が、1Fのエントランスで管理人さんと話していたところ、おばさんがエレベーターから降りてきました。


ぼーっとした顔をしていて、


「あの、○○(家主)が死んでいるんですけど。」


そのおばさん、何の対応もできないんです。


管理人さんと私は、「!!」と思い、その部屋へ急行。



ドアを開けた途端、「異臭」がしました。ハエも飛んでいて。


「うわぁ。これはマズイ!」


お風呂で、「足」だけが見えました。


色からして、完全にアウトです。


管理人さんと手分けして、警察を呼んだり、賃貸だったのでオーナーさんに連絡をして。


不動産屋には、家族の連絡先を教えてもらって。


バタバタバタと動きました。



そして、オロオロしているおばさんにクギを刺しました。


「もうおじさん、亡くなったから、このマンションには絶対来ないでね。」と。


その後は、救急車、パトカーと騒ぎになりました。


私は連絡先になっている息子さんに電話。


もう一人暮らしが長かったのでしょうね。息子さんの反応が薄い。


「はい。そうですか。」という感じでした。


(こっちは、あかの他人なのに動いているんだけどーって思いました)


オーナーさんの態度もひどかった。


「わざわざ、ウチで亡くならなくてもいいのにね。」(← 私は絶句。)


自宅で亡くなった場合は、事件性の有無を確認するため、検視が行われます。


1週間ほど、マンションのそのフロアは物々しかったです。


不審な人の出入りが無いか、警察の人が見張っていました。



こうして、事件性が無いことが確認され、自然死という結果でした。


その家主さん、アルコールの量が多くて。アルコールが原因だったかもしれません。




クレーマー騒ぎは、人が亡くなるという思いもしない結果でしたが、解決したのでした。


もうそのおばさんを見ることもありませんでした。


いろいろありましたが、シングルマザーの方もやっと安心できました。



ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。



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