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もう一度走る<<25>>

Image by Olia Gozha


そして、6月28日の<<除カラー式>>を迎えました。


9ヶ月もの長い間エリザベスカラーを着けていて行動を制限されていたラン君がどう反応するのかワクワクしていました。


診察台に乗り、先生とスタッフの方、私が見守る中で<<除カラー式>>が始まりました。


先生がカラーを外しました。


ラン君は自分の身に何が起きたのかわからないようでした。


先生に


“後ろが見えるよ”と言われても


キョトンとしてました。


先生はカラーを外したことを感じてもらえるように頭から背中まで撫で下ろしてくれました。


それでも、ラン君は急に視界が広くなったことに気づかなかったようです。


首から肩まで疲れると言ってましたが(アニマルコミュニケーションでの会話で)

軽くなったと感じなかったのでしょうか?


エリザベスカラーから解放されたラン君は暇さえあれば毛繕いをしていました。


痒いところに手が届く、舐めることができるというのは本当に嬉しいと思います。


行動の制限が無くなったラン君は狭い場所や高い所にも上がれるようになって家猫生活を楽しんでいるようでした。


でも、やっぱり独りは寂しいのでしょう。


フェンス越しに先住猫ちゃんと会話をしてました。


エリザベスカラーが外れたといってもすぐにケガをする前の状態には戻らないと思います。


入院生活が長かったので筋力が衰えているでしょう。


毎日、猫じゃらしで運動するようにしてリハビリをしました。


そしてカラーが外れて50日になった8月18日、アンジュをラン君の部屋に連れて行きました。


やんちゃなアンジュがラン君に対してどんな反応を見せるのか?


アンジュが先輩風を吹かすのか?


威嚇するのか?


でも、全くいつも通りのアンジュでした。


シャーッ!もフーッ!もなく部屋の隅々まで匂いを嗅いで歩き回っていました。


私はやんちゃなアンジュが筋力も充分でないラン君を追いかけ回したらどうしよう?と心配してました。


ふたりにお互いのことを紹介していたので受け入れてくれたのかもしれません。


1時間ぐらいふたりでいました。


その後、蓮君(4才のキジトラ)と3匹一緒にしました。


アンジュが普通にしていて安心したのか、ビビりの蓮君も普段と変わらずにいました。


ラン君にふたりを会わせる順番が良かったと思います。


ラン君に出逢って一年になろうとしています。


ラン君はこの一年でどのように変わったのでしょう。


<<26>>に続きます。

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