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もう一度走る<<24>>

Image by Olia Gozha

もう一度走る<<24>>


6月2日

右後ろ足は移植した皮膚が広がり、傷の殆んどの部分が新しい

皮膚に覆われてきました。


新しい皮膚が再生してない赤い部分は、幅数ミリと小さくなり

ました。


6月4日


夕方ラン君に逢いに行くと包帯を巻いてませんでした。


私はラン君の包帯を巻いてない姿を見て興奮しました。


それと同時に保護した時のこと、三度の皮膚移植手術のこと、

色々なことが一度に頭の中でぐるぐるしてきて、どんな感情

なのかわからなくなっていました。


この日、傷が小さくなったので、その部分を寄せて2針縫ったそうです。


先生は私が来るので包帯を巻かずにいたそうです。


私はラン君におめでとうをいっぱい言いました。



このまま、包帯を巻かずにいる場合は大きなカラーを着けると先生

から説明がありましたが、その直後に傷を舐めているのを見つかっ

て、すぐに大きなカラーを着けられました(^^:


6月7日

ラン君が私の腕を4本の足で抱えて キックしました。


保護されるまでラン君がどんな生活をしていたのかわかりません。


ラン君が心を開き、人と遊ぶことができるようになって本当に

嬉しかった!


6月13日、先生から『傷の状態もいいのですぐにでも退院でき

ます』と連絡がありました。


私は、退院は数日先になると思っていました。


でも、退院できる状態だったら少しでも早く迎えに行きたいと

思い、仕事が終わってからラン君を迎えに行きました。


先生の提案でエリザベスカラーを外す<<除カラー式>>をする

ことになり、28日をその日に選びました。


6月28日は満月でした。


満月は達成、完了の時期で、カラーを外すのに最適な時だと思

ったからです。


退院して家に着くと自分の匂いを確かめるように部屋の中を歩

いていました。


前回の退院の時には我が家に慣れるのに少し時間がかかりました。


でも、今回は入院期間が短かったのですぐに以前の生活に戻り

ました。


違っていたのは、もうすぐエリザベスカラーから解放されると

いうことがわかっていたことです。


そして、待望の<<除カラー式>>にラン君の反応は?


<<25>>に続きます。

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